「拝啓・・・・・は、多分違うな、うん、下手にかっこつけると伝わらないといけないから
辞めておこう、あ〜る子へ・・・・・・・色々辛い思いをさせてしまった、色々と俺なりに
考えた末に旅に出るコトにした、悪く思うな・・・・でも、これで、お前は一人暮らし、もう同棲だの
男好きだのと、くだらない噂に振り回されるコトもあるまい、感謝しろよ
高馬くんのコトは悪いことした正直やりすぎた・・・・なんていうかな、嫉妬みたいなモノ
だったんだ、あいつモテルから、ま、色々辛かろうがすぐに立ち直れるだろう、お前の
猫のかぶり方なら、いい男の一人くらいすぐ捕まるだろう、がんばれや
なお、俺が家を出る理由は、別にお前に気兼ねしてとかそういうんじゃない
結構前々から決めてたし、ちょうど好い機会だったからだ、変に気を回すなよ

P、S、   さり姉によろしくな・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何を、バカみたいな手紙書いてんのよ・・・・・ったく」
あ〜る子が、さり姉のもとへとひた走る、あ〜るの家出した理由は、多分
さり姉と、くろねこ先輩のコトだろう・・・・バカだね、本当に・・・・・・
さっと、飛び出てとなりの家へと走り込む
どたどたどたどたどた、ばん!!
「さ、さり姉!!・・・・・!?」

「はい?」
こたつに入って、みかんを食べながら、どてらを着込んでいるさり姉が
びっくりしてこっちを見てる
「どしたの?あ〜る子ちゃん・・・何なに?」
もぐもぐ
「い、いや・・・・んと、あ、あ〜るがね・・・・・」
「おや、あ〜るくんがどうかしたのかい?」
ひょこ
「わわ!!・・・・・く、くろねこ先輩、何してるんですか・・・・・」
「何って・・・・・」
「二人羽織だよ・・・・ほれほれ、この手は僕のだよ」
ぱたぱたぱた・・・・・・

この二人に緊張感というモノはない

嘘級生〜終わりっぽい?〜

「・・・・・・・・・・・ここか」
職員名簿で探した、みなつき先生の家のある町に俺は立った
しんとした、閑静な町に住んでる・・・・何か、寂しいという感じが漂う町だ
正直、先生がこんな所に住んでるってコトが驚きだった
歩いて十分来られる所なのだが、途中で異次元に入り込んだように
その静かな町並みは気付かないうちに広がっていた・・・・なんだろうこの感じ
さっきから、人とすれ違わない・・・・人が住んでいる・・・のだろうか?
疑問に思うほど、時間の概念が抜け落ちたみたいな感じの町だ・・・・
この町に、まなは住んでるのか・・・・・・そういえば、どうしてまなは、こっちに・・・

よくよく考えると、まなについて知らないコトばかりだと想う、なんでだ?
そして、すごく不安になる・・・・・そうか、俺はまなに心を開いてもらってなんて
いなかったのか・・・・・・ちょっと、弱気だな(^^;
なんだかんだと考えているうちに、先生の家の前についた・・・・・・でも表札がない
なんでだろう・・・・・

「・・・・・・と、とりあえずチャイムでも押すか」
りんごーん
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はひ?」
間の抜けたような、独特の声がインターホンの向こうから聞こえた
瞬間、ほっとしたような感じになってしまった・・・・・まなに会えるんだ
なんだろう、ついさっきまでそんなに気にしていなかったのに・・・・
「えっと、俺・・・・高馬だけど・・・・・・まな?」
「・・・・・・・先輩?・・・・・う、嘘!?」
ぱたぱたぱたぱたぱた・・・・・・がちゃり
「よう」
笑顔で、俺がまなを迎えてみる、まなが驚いた顔をして俺の顔をまじまじと見る
その姿は、あのまなだ・・・・別に変わったなんてコトはない、なんとなく幼さにも似た
何かを醸し出すパジャマを着ている、さっきまで寝ていたのかくしゃくしゃの髪が
なんだかかわいい、うーん、まなはこうでないとなあ(^^)
「せ、先輩・・・どうして?・・・はう?」
「いや、なんか休みだって聞いたからさ・・・・ちょっちな」
「え・・・・・・と、どうぞ、上がってください・・・・・みなつきさんの家ですけど
ほとんどあたしの家みたいなものですから」
妙なコトを言うな、ま、いいか
とりあえず上がらせてもらうコトにした、奥へと通される、すると急にまなが慌てた表情で
こっちを振り向いた
「あ、あう・・・せ、先輩、ちょっと待ってて下さい・・・・・えへへ」
「どうした?なんか都合でも悪かったか?」
「い、いや、そんなんじゃないですにゃ」
「にゃ?」
「あうう、い、いや、んと、ちょっと散らかってるから・・・あの、その」
わたわたと、手をフリフリ俺にそう告げると、先に部屋へと飛び込んでいった
ばたばたと何かを片づけているであろう音が聞こえる・・・・ま、病気だったみたいだしな
しばらく待っていようかと、想った時
がたたたっ!!
「うにゃ!!!」
「!・・・どうした、ま・・・・・・・な・・・・・・」
何かが崩れたような音と共に、まなの鳴き声が聞こえた、急いで見に行くと
「にゃはは・・・・・・あうー、待っててくださいって、言ったのにー」
てれてれとまなが顔を赤くしながら、ひっくり返っている・・・・

部屋は別に汚れてるという印象はない、むしろ整えられてるような気がする
慌ててしまおうとしたのは、どうやら布団だったらしい・・・・ま、当然か(^^;
一人の部屋にしては広くて、小さなコタツまで置いてある、食べさしのみかんが
ころりと転がっていて、なぜか、iMacが置いてある・・・・・・
「まなって・・・・・・・パソコンやるのか」
「あう、それはみなつきさんのです、あい、なんか、わたしの部屋に似合いそうだから
オブジェとして置いておけって・・・・」
なるほど、みなつき先生らしいな・・・・・・
「あ、あの・・・お茶でも出しましょうか?」
「い、いやいいよ、それより身体大丈夫なのか?」
「あう・・・・・べ、別にその、か、風邪とかそういうんで、ないんです・・・・えへへ」
「なんだ?・・・・なんで休んだんだよ」
一瞬間が空いた・・・・・・・・俺の脳裏に一つの単語がよぎる

登校拒否

まさか・・・・・・・な
「実は・・・・・・・・昨日、つまみ食いした、お饅頭にやられてしまったんです」
顔を真っ赤にして、答えるまな・・・・・・・やはりこの子が登校拒否するわけない(−−;
「なんだそりゃ・・・・ま、なんでもなかったならいいけどなあ」
「あい・・・・・・、最近ちょっとダルかったり、身体が重いなあって感じがしてたから
みなつきさんに休んでいいって、言われて・・・・」
そう話すまなの横顔に違和感を覚えた・・・・・あれ?なんだろう

なんだかんだと、色々と話をした、楽しそうに喋るまなは、別段変わった様子は
見られない・・・よな・・・なんとなく、気にかかるふとした時に、見せる表情
それを見る度にきりきりと、痛みが走る・・・・どうしてだろうな
「そういえば、どうしてまなって、こっちに越してきたんだ?」
「はう?・・・・・・・・・」
何気なく聞いた言葉が、まなの表情を曇らせた、何か深い理由があるんだろうか
まずったかな・・・・・
「い、いや、別にいいんだ、なんとなくそう想っただけだからさ・・・いやはや、しかし
お前とみなつき先生が、親戚なんてなあ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・えっと・・・・違いますよ」
小さな声で、そう言って窓の外へと視線を逃がしたまな、俺がじっと、日に当たり
きらきらと光るまなを見る、なんだろう、俺ってもしかして、今すごい核心にせまろうと
してるんだろうか・・・・・
「わたしと、みなつきさんは親戚なんかじゃないです・・・・・・・・あい」
静かにそう言って、きゅっと、手元に落ちていたクッションを抱き上げた
「わたしがこっちに来た理由は、たくさんの人に会うためです」
「?・・・・・・・・・」
「あうー、でも、面白くない話ですから、これくらいにしておきますね」
急に、話を辞めてにこりと笑いかけてきた、あまり話したがらないコトは聞かないのが
得策だな・・・・・・でも、妙に気になる・・・・・どういうコトだろう

「先輩・・・・あたし、変わりましたか?」
「ん?・・・・・・いや、前のまなだよ・・・うん」
俺は、そう答えた、素直な気持ちの現れだった
「・・・・・・・そう、変わってないんですか・・・・・」
「?・・・・どうして?」
「あ・・・・んと・・・・もっと、大人っぽくなったとか、しっかりしたとかないかなーとか
想ったんです、あははー、そんな、少しの間で変わるわけないですよねー」
仕方なさそうな顔をして、笑うまな・・・・・変化を望んでいたこの子に、確かに俺の一言は
まずかったか・・・・・・でも
「でもさ・・・・・俺、そのな・・・・・・・今のまな好きだよ」
「はい?」
まなが、きょとんとして首をこくりと傾げた
「いや・・・・・・そんな変わろうとしなくてもさ、今のままのそのままのまなが、やっぱ
一番らしくて、好いと思うんだ・・・・・・て、こんなコトは聞きたくないか」
俺がふと検討ハズレなコト言ってるコトに気付いて、慌てて言葉を濁した
けど・・・・・この言葉は、どうやら俺の予想を越えたモノを秘めていたらしい

ぽろぽろぽろぽろ・・・・・・・・
「だ、だわ!?・・・ど、どうしたまな」
「あう・・・・・お、おかしいな・・・う、ずっと泣かなかったのに・・・・あは・・・・」
なんだか知らないけど、まなが泣き出してしまった・・・・な、なんだ!?
ってまずいぞ、今この状態で、みなつき先生でも帰って来た時には・・・・
はわわわ・・・・・・色んな奴に、殺される・・・・・(−−;;;;;;;
と、ぼけをかましてる場合じゃない、とりあえず、まなを・・・・
「ど、どうしたんだ?俺、なんか悪いコト言ったか??」
「あう、・・・・ち、違うんです・・・なんか、わたしはバカなコトしてたのかなって思ったりで
・・・・・・・・なんか、おかしいな・・・全然泣かなかったのに・・・・「たいたにっく」だって泣かずに
見られたのに・・・・・」

まなが、泣く・・・パニくる俺。なんで、一日に二人もの女の子を泣かせてしまったのだろうか・・・
と、とりあえず・・・・んー、だ、抱き寄せてみるか・・・安心するかもしれないしな
「まな・・・・・・大丈夫か?」
「ふい・・・・・・・」
優しく声をかけて、まなをそっと抱き寄せた・・・・・・・そして、初めて気付いた
「!!・・・・・・・・お前・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・男の子じゃないですよ」
「わかってる(^^;・・・・・・・・・」
ボケをかましてくるあたり、余裕があるように見えるが、そうじゃない・・・・
いつだったか、触れた時と明らかに身体の重みが違う・・・・・・・軽いなんてもんじゃない
折れてしまいそうな、そういう感じだ・・・・だぼっとしたパジャマを着てるから気付かなかったが
痩せた・・・・・いや、やつれたという感じだろうか・・・・・どうして?

「まな・・・・お前・・・・」
「はう・・・・・・・・・わーふ先輩ぃ・・・・・・」
ぎぅぅぅぅぅ、細い腕がしっかりと俺に巻き付いてくる、さっきまでと全く様子が違うぞ
「な、なあ、どうしたんだ?」
「わかりません・・・・・・先輩に甘えないようにしようって、がんばってたら
だんだん・・・・・おかしいですか?わたし・・・・・」
不安そうな声が、俺の胸にうずめたまなの頭から聞こえてくる
それで初めて気付いた・・・みんなが、あのまなじゃダメだって言っていた理由
そう、こいつは無理をしていたんだ・・・・・・・・がんばるというコトと、無理をするという
コトは大きく違う、精神的に余裕がなくなってきて、身体に支障をきたしてきているのだろうか
か細くなってしまい、そして弱っている・・・・なんか、小動物を例えてるようだが
実際近いモノがある・・・・・どうしてやればいいだろう

「先輩・・・・・・もう・・・・・・もう止められないです・・・・・・また一緒に・・・・・
いたいです・・・・・・先輩」
切なげな声がそう俺に告げてきた・・・・・・ずっと、この言葉を胸にしまいこんで
一人でがんばっていたんだ・・・そう思うと、なんだか、じんと湧いてくるものがあった
「まな・・・・・・・ごめんね」
「ぐすっ・・・・・・・・・・」
なんだか、三流のラブコメみたいになっちまったけど・・・・ようやくこれで・・・・
日も沈んで、薄く夕焼けが残り、暗い部屋に二人じっと、抱き合っていた
・・・・・・・・・・・・どうしよう、なんか胸がどきどきする・・・・・ちょ、ちょっとヤバイか?(−−;;;

その気配を、ふと、まなも感じとったのか、おそるおそる顔を上にあげてきた
くるりとして潤んだ瞳が、俺をじーーーーーーっと見つめている、ぐわああああそんな目で見るなあ!!
と、思いとは反して、身体はしっかりと、まなを受け止めてる、だんだん近づいてくるまなの・・・・・
がちゃがちゃ・・・・
「おーい、まな、大丈夫かぁ?」
「ぎわ!?」
「み、みなつきさんだ!!・・・はう、せ、先輩・・・・あわあわ」
「おーぃって・・・・・・・お、お前!?、た、高馬!!何してんだこら!!!」
「な、何も別に・・・・(^^;;;;;;;;;;;」
「そ、そうです、べ、べ、べ・・・・・・あふん」
「な、なんだそのあふんってのは!」
ああ、まな、お前は喋るな、あらぬ誤解を招くぅ・・・・・・・
怒ってるというか、なんというかとりあえず盛り上がるみなつき先生と一緒に、しばらく愉しんだ
そう、これでいいだろう・・・・これで・・・・・もう、いざこざも、もやもやしたモノも、ぐちゃぐちゃした
関係も・・・・全て・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・電車、まだかよ・・・・・・・・千葉ってどれくらいかかるんだろう」
見城だ、荷物をかかえて待合室でぐったりとしている
ふうと、ため息をつき、コーヒーを片手にただただ時間を待っている
「・・・・・やっぱ、姉さんにだけは、挨拶してきた方がよかったかな・・・・・」
そう呟き、コーヒーを飲み干して缶をゴミ箱に捨てる
6時15分・・・・・・・電車の時間まで、あと、まだまだ時間はあるか・・・・
時計を見上げて、やれやれと荷物の場所に戻る

「!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・どうして、黙って行っちゃうの?」
「さ、さり姉・・・・・・・・・・・・なんで」
さり姉が、いつの間にか見城の座っていたイスに腰を下ろしていた
ぎゅっと、口を結んで少し怒ったような顔で見城を見る
「なんで、あたしに何も言わないで行くの?・・・・・ずるいよ」
「姉さん・・・・・・・・・黙っていく方がかっこいいかなとか思って・・・・」
しどろもどろに、見城が答える、無論嘘だ
「ねえ、どうして?」
さり先輩が、見城にゆっくりと理由を聞く、優しい言葉が見城を撫でる
「今のままだと、何も変わるコトがないからです・・・・・・だから、環境を変えて自分を変えて
それで・・・・・・」
見城が、そう答える。さり先輩が、やれやれという顔をして、すくっと立ち上がった
「・・・・・・なんか、わかんないけど、黙っていくなんてダメだよ・・・・・・・」
「ご、ごめんなさい(−−)」
見城が、なやなやと頭を下げる、いつもの二人の関係だ、さり姉と、弟あ〜る
「・・・・もう、決めたコトなんだよね・・・・・・気を付けて、がんばるんだよ」
「あい♪、寂しくなったら、お便りしますね・・・・」
「・・・・・・・・・ダメよ、そのボケ面白くないもん」
ぷいっと、横を向くさり姉、困った顔の見城、ちびちびと上辺だけの会話が続く
見城の中に一つ伝えたいコトが眠っている・・・・・・・・でも、伝えられない
勇気がない、伝えても何も変わらない、迷惑かもしれない・・・色々ぐちゃぐちゃと考えるうちに
その一言を言い出せない

「さて、じゃ、そろそろホームの方に移動します・・・・・お元気で」
「うん」
笑顔でさり姉が、見城を送り出す・・・・・・・これでいい、そう自分に言い聞かせて見城が
背中を向ける・・・・・・・・・だけど・・・・・どうしても・・・・・後悔はしたくない・・・・・
そう考えるが何もするわけでない、意気地なし・・・・・・・・
「がんばるんだよ・・・・・・・・・・最高の弟なんだから」
・・・・・・・お約束にも似てる、先輩が見城の背中におでこをつけて呟いた
「さり姉・・・・・・・・・・・・さ、・・・秋積先輩」
ぎゅわ、見城が振り返って、さり姉を抱きしめた、驚いた様子も少しして
ゆっくりと落ち着いた笑顔を見せるさり姉
「ごめんなさい・・・・でも・・・俺に残ってる2分だけ・・・・・・姉じゃなくて、先輩として・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
切迫した声で、緊張を露わにしながら、見城がやや早口でそう言う、黙ったままのさり先輩
「先輩・・・・・・・・・ずっと、好きでした・・・・・・」
「あ〜るくん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
見城が思いの内を使い古された、何一つ飾られてもいない、ちゃちな言葉で告げた
時間が止まって欲しい、ただ、それだけを頭に思い浮かべる見城、答えの如何は問題じゃない
・・・ただ、一緒に居られれば・・・・・見城の願いは敵うわけもなく、わずかな間の正直だった時間が
過ぎていった・・・・・・・さり姉は何も答えず、ただただ、見城に存在を与え続けただけだった
そして、約束の時間が終わる
「・・・・・・・・・・・・・・・さよなら、・・・・・・・・・・・・・・先輩」
「ばいばい・・・・・・・・・・・あ〜るくん」
なでなで・・・・・・・そっと、さり姉が、とげとげした見城の頭を撫でた

「さり先輩・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ばぐっ!!!!!
「ぐあ!!??・・・・・・・あ、あれ?」
「何を、気持ちの悪い顔して寝てるんだ、お前は・・・・・」
見城の前に、当利が立ってる。はうあって顔して、きょろきょろと辺りを見渡す見城
「そ、そんな・・・・・ゆ、夢オチ!?ざけんな・・・・・・・」
「何を言ってるんだお前(^^;」
当利が呆れた顔で、見城を見る・・・・・そう、夢だったのだよ、
世の中そんなに上手くいくわけがない

「・・・・・・・どうしてここに?」
「みなつき先生から聞いたんだよ・・・・・・・ったく、何も言わないなんてな、らしいけどよ」
「・・・・・ふぅ、悪い・・・・男に見送られても何一つ面白くな・・・・」
ばぐっ!
「なあ、どうして黙って行くんだよ・・・・・・・」
当利が改めて、見城に聞く・・・・・ふぅとため息をついて
「当利くんは、優しいんだな・・・・・・・・・いい奴友達に持ちやがって」
からりと見城が笑った、答えるつもりはやはりないのだろう
「高馬と・・・・・・・・・なんかあったのか?」
「別に・・・・・・なんてことはないよ、今度会ったら謝っておいてくれるかい?」
「・・・・・ま、なんだか知らないけど、あいつそんなに根に持つタイプじゃないから
心配するなよ・・・・・・・」
見城が、ゆっくりと立ち上がり、ホームへと移動を開始する、当利がそれを改札まで
見送る為、横について歩く
「・・・・・・・・当利くん・・・・・・・俺と、あ〜る子はなんでもないから」
「なんだよ、それ・・・・・・・変なコト言うなよ」
ぶっきらぼうに当利が答える、見城は続ける
「あのバカを、頼むわ・・・・・・・どうにも、じゃじゃ馬だから、気を付けないといけないぜ」
「だからよぉ・・・・・・・・・」
「っと、じゃあな」
当利が一つ言おうかと思った時、それを遮るようにして見城が改札を走ってくぐった
置いてけぼりみたくなった、当利・・・・・やれやれという顔をして、見送ってやる
「当利くん・・・・ありがとな」
「バカ野郎・・・・・しこたま送って欲しかったならそう言えよ」
「男は、かっこよく立ち去るもんなんだよ・・・・・・・っと、そうだ
当利くん・・・・髭伸ばせよ!・・・あれ、かっこいいぜ♪」
そう言い残して、見城は人混みへと消えていった
「・・・・・・・・・本当、変な奴」

「・・・・・・・・よもや、当利くんが来るとはなあ(^^;」
驚きを隠しながら、走る・・・・・・なんだかうれしかったらしく、ガラでもないのに
目尻に涙をそっとためていたりする、似合わない似合わない
ホームへと続く階段を、駆け上がり、ぱっと外の光が広がった時

どん!!
「のわ!?」
「っと・・・・・・ごめん、大丈夫?」
いきなり、人とぶつかってしまった。いつもなら見城が光の速さで謝るがそれよりも先に
相手が爽やかな笑顔で応対してきた、それにつられる形で、見城も謝り急いで電車に滑り込む
がしゅー・・・・・・・・・・・・電車がゆっくりと動き出した

とてとてとてとてとてとてとて・・・・・・・
「っしょっと・・・・・・・・・・ここが・・・・・・・・霧島、大丈夫かな」
見城とぶつかった男が、階段を降りてそう呟いた
颯爽と改札を抜ける

ぶーーーーーーーーーー
けたたましく鳴り響く警報、慌てふためく颯爽とした男、義務的にやってくる駅員
「ちょっと、ちょっと君、切符を見せてみなさい」
「ええ!?・・・い、いや、俺その・・・・・」
ギャグキャラ?(ぉぃ

新たな風がこの町に吹き始めた


諸事情により、もしかしたらこの続きが掲載されるのは、遙か未来のコトに
なるかもしれません、一部完って形だとお思いくださいm(__)m
応援、ありがとうございました、見城は千葉へと左遷されます