校舎裏に戦慄がよぎった・・・・まずいぞ・・・当利が、当利が・・・・
「あ、当利くんがどうかするの?・・・どうして、あたしの家に??」
困惑してる坪倉さん・・・・・しまった、思いっきりまずったな(−−;;;
「なんで?なんで?なんで?どうして、当利くんがあたしの家に?
どうして?何、陰謀なの?策略?あたしを陥れるの??」
な、何を言ってるんだろう(^^;;;;;

「ち、違うよ・・・・その・・・・でも、とりあえず・・・・・」
「あ・・・だめ・・・・・・」
坪倉さんの家へと、行こうとする俺を止める
「なんで?」
「だ、だって・・・わーふさん、知らないでしょ?あたしの家・・・・それに・・・」
うつむき、視線が大きくそれる
「・・・・・・・・・・・・あ、あたしの同棲してる相手が・・・・」
「?」

「わーふさんも知ってる奴だから・・・・・・」
「??・・・・・・・・・・誰・・・な・・・の?」
「・・・・・・・・・・・・見城・・」

「あ、あ〜る・・・・・・・・なんで、お前が坪倉さんの家に??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・用はない帰れ!」
ばたむ!!
いきなり、扉が閉まった・・・・・・・って、何してんだこの野郎!!怒る当利
「こら!!開けろ!!・・・って、なんでお前が坪倉さんの家にいんだよ!!」
だむだむだむだむ!!!激しく扉を叩き続ける
「お前さん、家間違えてるだろう・・・・・表札見てみろ」
扉の向こうからそうやって聞こえた、ふむ、それもそうかもしれん・・・・どれ
一旦、外の壁にかかってる表札に目をやる・・・
「えっっと・・・・坪倉・・・・・・・って、やっ・・・・!!」
がすがすがすっ!!!
「ぐわあああ!!!」
「君の死は無駄にしない・・・・・さらば」
しゅたたたっ!!!見城が、間違った台詞とともに当利を葬り去り、走り去った
「・・・・・って・・・・てめ・・・・・・・」
当利が身体を起こした時には、もう残像が残ってるのみだった(ぉぃぉぃ

嘘級生〜まなの出番が少ないぞ〜

「見城と、坪倉さんが・・・・・・・・・・」
こくりと、坪倉さんが頷いた
はっきり言おう、ショックだ。そんなコトがあってたまるか・・・・・・
にわかに信じられない事実を突きつけられて俺が大きく狼狽する
「・・・・でもね・・・ちがうの・・・同棲って言っても一緒に住んでるだけなの」
「う・・・・・ん・・・・」
「へ、変な関係は本当にないの・・・・・・・・あははー・・・驚かれちゃったね・・・・・」
うつむいてどんどん落ち込んでいく、坪倉さん・・・しまった俺ってば
とんでもないリアクションしてしまったのか

「従兄妹同士なのよ・・・うんと、ちょっとお家の都合で、二人でいるんだけど・・・・」
弁解するような口調の坪倉さん、あうあう、なんか俺すっげ悪いコトしてるじゃん
「うん、大丈夫・・・・信じてるからさ・・・そ、それよりも・・・」
「あ、そうか!・・・・んと、えと・・・・・」
「ごめん、坪倉さん先行ってて・・・・俺が、一緒に行くのは少々まずいんだ」
「??・・・・・なんかわかんないけど、わかった、うん、じゃ・・・えと、また、会ってください・・・」
とててててててて・・・・・・・・、最後の方はなんか坪倉さんらしくない台詞だったけど
走っていった、うーん、早い早い
「さて・・・俺はどうするかな・・・・・参ったな・・・・・っていうか、うーん・・・・・」
困ったな、よもやな・・・・・当利がどうやって受け止めてるかすごく気になる
あいつに限って、そんなコトくらいで自殺を計るようなコトもないだろうからいいけど・・・・
とりあえず、家に帰るコトにしよう・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っちくしょう、うかつだったな・・・なんで、当利くんが家に来るんだよ・・・」
しゅたたたたた・・・・走りながらぶつぶつ文句をたれる、あ〜る
「とりあえずは、かくまってもらおう・・・・っと、姉さーーーーん♪」
がちゃ(ノックぐらいしなさいって)
あ〜るが、しゃかしゃかと秋積邸へと駆け込んでいった、扉を開くと
「・・・・てなわけなのよー、もぐもぐー」
「ふーん、さりも大変だなー・・・・・ぐびぐび」
あ〜るの目に、こたつに入り、煎餅とお茶でたしなんでる、さり姉と見知らぬ男性が飛び込む
「おや、あ〜るくん、どしたの?」
「??・・・・あ、あの、そ、その人は?・・・・・・」
「あー・・・・えっと、その・・・ね、んと、くらすめーとの杉本くろねこくんよ」
さり姉が、てれてれと男の人を紹介する
「・・・君が、あ〜るクンか・・・あ〜る子ちゃんとは会ったコトあるけど、初対面だね」
きらり☆
「・・・・くろねこ・・・・先輩って・・・・・お、男の人だったんですか!?」
「うん」
さり姉が即答する、何か音を立てて壊れていくあ〜る
「んとね、んと・・・弟分のあ〜るくん♪、どう?なかなか好いでしょ♪」
さり姉が、あ〜るのコトを牛でも売り出すようにくろねこ先輩に紹介する
「あー・・・そうだ、あ〜る子ちゃんに頼まれてたウォトカがあるんだけど、頼まれてくれないかい?」
きらり☆、その仕草に、かくかくと首を縦に振り、ふらふらと出ていくあ〜る
「???・・・あの、あ、あ〜るくん??」
「ふい・・・・ばいばい、姉さん♪」
ぴらぴら・・・・・・・きーーー・・・・ぱたむ。扉を閉めていなくなった
「??なんだったんだろ・・・・」
「なんかショックみたいだったな・・・・・」
ずびびー・・・お茶をすする音が鳴った

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うーん、真っ直ぐ帰るのも忍びないな・・・・・」
俺はどうにも、収まりが悪いような気がしてなかなか、家に帰られなかった
仕方ないから、川の近くをのんびり歩いていた、風が少し寒くなってきてる
「ふぅー・・・・・・・・・」
何の気なしに河原に目を移してみた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
河原に、一人の・・・・・・いや、遠回しにするのはよそう、見城の奴がいる・・・
なんだろう、いつもなら声でもかけてやりたいけど、このシチュエーションだと気が進まないぞ(^^;
河原に座って物憂げな表情を浮かべてる・・・うーん、夕日があたってる・・・うーん
なんでだろう、すっげえ気になるけど、声がかけにくい・・・

だけど、とりあえず声をかけないと、何かが進まないような気がしたので
仕方なしに、土手へと降りていコトにする・・・うーん、どうやって声かけるかな
「高馬くんか・・・・・・・・」
なんだ、気付いてたのか・・・・
「ああ・・・どうしたんだ?・・・なんか・・・・・」
うーん、まるで失恋した女の子のようだ・・・とも、言いにくいな・・・うーん
「なんか、落ち込んでるのか?」
「・・・・・そう見えるか・・・・・・ふぅ・・・・・・・」
はっきり言おう、似合わないってあんたには(^^;
心の中で毒づく俺だが、とりあえず、何があったか聞いてみるか・・・というか、当利と
会ったんじゃないのか?
「あれ?見城・・・・当利に会ったんじゃ・・・・」
「!・・・・・・なんで、知ってる?」
しまった!!や、やば!!・・・・っと最近、俺ってポカミス多すぎるぞ・・・・

「ん・・・え、え・・・・・と・・・・・」
「おい・・・何うろたえてるんだ?」
見城がじわじわと俺に詰め寄る・・うわー、俺ってバカじゃん
「いやさ・・・当利の奴が、坪倉さんの家に行くって言ってたし・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・あ〜る子の家に、行くのに、どうして俺の名前が出てくるんだ?」
大自爆

「い、いや・・・・んとな・・・ま、落ち着け見城」
笑顔を保とうとする俺、ものすごい怖い顔で俺を見る、見城
なんか、知らないが複雑な事情がありそうだし、下手なコト言わない方が好いなあ
「・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・そうか」
ふいに、見城が呟いた
「ま、あんたが誰とどうなろうと知ったコトじゃないし、俺の管轄でもない・・・けどな」
むー、なんかこいつ勘違いしてるぞ(^^;
「あ、あのな見城、俺は別に・・・・・」
「まなちゃんが、今どうなってるか知ってるのか?」
「?・・・・・・・・まなちゃんが、どうした?」

俺に動揺が走る・・・・・まなちゃんが・・・・ロ?(違う)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・ん、やだなあ、まずいなあ・・・・当利くん、どうして?・・」
不安な顔して、あ〜る子がひた走る、自宅が目に迫ってきた
嫌な予感がする・・・・・というか、もう、ダメかもしれない・・・・・
「ふぅ・・・・・っと、・・・・・あ、当利くん!!」
玄関先で、倒れてる当利を発見(笑)、あわてて駆け寄って身体を起こす
「あ、当利くん、どしたの・・・・・!!」
自分の家の扉が開いてるコトに、気付き、全てを悟るあ〜る子・・・
そうか、あのバカがなんかしたのね・・・・
「あ・・・・・坪倉さん・・・・よかった」
「え?」
「いや・・・・・・・んしょっと」
当利が、ゆっくりと立ち上がり、ぱたぱたとほこりを払う
そして、あ〜る子と向き合った

「??」
よくわからないけど、とりあえず無事なんだ、いや、よかったよかった♪と
心の中では思いながら、当利を見るあ〜る子、当利がじっとその姿を見る
夕日もだいぶ傾いてきた、少し薄暗いに近いが、煌々と紅く染まっている
家の壁と、二人

「え・・と・・・・、坪倉さん・・・・」
「はい?」
間の抜けた返事をする、あ〜る子、照れくさそうに鼻の頭をこすり
少し間をおいて、真っ直ぐとむき直し当利が、告げる
「坪倉さん・・・・俺、坪倉さんが・・・・・」
そっと、囁かれたその言葉は、風でまわりには広がるコトはなかった
ただ、あ〜る子の耳にのみ届いた、ゆっくりと流れていく時間
流れる雲も、紅く、ただ紅く染まっている・・・・・・とてもきれいに

「あ、当利くん・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・!!!!ま、まずい!!ってコトは、当利が・・・・』
わーふさんの言葉・・・・・・・知ってて・・・・・知ってて・・・・・・

ぽろぽろぽろぽろ・・・・・・・・

わーふさん、当利くんがそうなの知ってたんだ、全然止めなかったんだ・・・
あたしと結構いてくれる時間長かったみたいだけど、そうじゃないんだ・・・
誘いに来てくれたのも・・・・、あたしは・・・・・・なーんだ、そうなのか
・・・・・・なんだ・・・・・結局・・・・・

「ぐす・・・・・・う・・・っく・・・・・」
「???つ、坪倉さん????」
うろたえる当利くん、当然といえば当然だよね、ごめんね・・・・・本当ごめんね

ゆっくりと日が暮れていく、当利勝またも、沈黙