好い天気だ
久しぶりにぽかぽかとした陽が、非常に気持ちいい
その光に顔を向けて、目をつむり、みゅーーっとしやわせそうな顔をして
一人の女の子が立っている、霧島まなだ
「にゃ・・・・・気持ちいいなあ」
ぱちっと、目を開いて、何事もなかったように歩き始めた、休みに散歩をして
日に当たるのが愉しみらしい、ぽかぽかする身体をうれしく思うのか、ぴょこぴょこと
スキップなぞ気取ってみる
「ふーん、ふんふん、らららー♪、にゃん♪」
ずっだーーーーん
「はううう・・・・・」
期待通り、何もない所で突然つまずいて、おでこを強打する、あまりの痛さに
目から☆がでそうになる、じわっと、目尻に涙をうかべ、あうあうと痛そうな顔をして撫でる
「まなー・・・・お前、何してるんだ?」
「あう、みなつきさん・・・うう、ちょっと乙女チックに攻めてみようと思ったら・・・」
「ま、チャレンジ精神旺盛なのは好いことだけどなあ(^^;」
なんだか、知らないが妙なコトするまなに、苦笑するみなつき
「・・・・・・みなつきさんは、二年生の授業も持ってるんですか?」
と、突然、まなが言い出した
「ああ・・・そうだが、ついでに言うと、三年も持ってるぞ」
「ふー・・・・・・・、た、高馬わーふさんて知ってますか?」
「わーふ?・・・・・・・・・ああ、知ってるぞ、確か、不破雷蔵みたいな奴じゃなかったか?」
「・・・・・雷ちゃんみたい?・・・・・女難の相でもあるんですか?」
「ふむ、いや、なんとなくそういう例えがしたかっただけだ」
ちょっと、高尚な会話の後、二人は歩いていった、みなつきの脳裏にこうある
(なぜ、俺はひがな休みに散歩をせねばならんのだ?こいつ高校生じゃなかったか?)
じーーっと、高校生を見る目つきでまなを見る、が、どう見ても、そこまでの年齢に
達していないような、あどけなさ残りまくりの顔をにへらーっと、陽にさらしている
霧島まな、16歳、現在一番好い時期にある
嘘級生〜言い訳はダメよん〜
「そういえばよ、二年の女に、男と同棲してる奴がいるらしいぜ」
「ほほう、そらまた、男の方がうらやましいなあ・・・」
「うーむ、それがよぉ、女の子の方がけっこうかわいい顔してるらしい・・・」
「かわいい顔して、あの子はやるもんだねーっと♪って奴だな」
「うむうむ、世の中間違ってる」
ふと、そんなコトを耳にした
「同棲?・・・・・へー、すごい子だな・・・・」
「・・・そうだなあ、うらやましいと言えば確かにうらやましいな」
当利と、俺が自販機でジュースを買って歩いている時のコトである
俺と当利は、当然のコトながら、二人自宅に住んでいる
最近、一人暮らしとかに興味を持ち出した、当利には、なにやら非常にうらやましそうだ
うーん、このスケベが・・・・・
「なんか、お前今、俺を侮辱したろ?」
「全然」
ふいに、俺の心中へとツッコミを入れる当利、付き合いが長いと、簡単な沈黙で
お互いの思考がばれてしまうらしい、うーん、やばいやばい
笑いながら二人で、教室へ戻る途中
がっつん!!!
「ぐあ・・・・・・・」
「はうぅぅぅぅ・・・・・」
どっかで聞いたコトある、声とともに、俺の視界が一瞬火を吹いた
誰かと激突したらしい・・・・というか、激突するような奴といえば
「あたたた、だ、大丈夫か、まな・・・・・」
「ふえええぇぇ・・・・ご、ごめんなさい、わーふさん・・・・」
お互いが、くらくらする頭を抱えて声をかけあう、不思議そうに当利が呟く
「お前ら、よくその瞬間でお互いのコトわかるなあ・・・・」
「こういうぶつかり方するの、まなしかいないからな・・・・」
「うう、ごめんなさい・・・・」
ゆっくりと俺が立ち上がる、そう、あれから結構な月日が経ったわけであるが
いつの間にか、まなとは仲が深まり、こんなコトも珍しくなくなっていた
目が@になってる、マナを引き起こす
「しかも気付けば、まなって呼び捨てかあ・・・・・うーん、幼妻って感じだな」
からからと、当利が笑う
「お前なあ・・・・」
やれやれという顔を、俺が向けるが、まなが顔を真っ赤にして、走っていってしまった
それを見送った後
「・・・・なあ、高馬・・・お前、あの子と付き合ってるのか?」
なにげなく当利が、視線をこちらに向けずに聞いてきた
「いいや・・・・・なんでもない仲さ・・・・・本当に」
本当にそうだ、あれから確かに二人付き合い出したように、よく会うが付き合い出したという
事実はどこにもない、少なくとも俺のなかには・・・・ただ、俺の中に自惚れではなく、確信として
まなの気持ちがわからないでもない・・・・・でも、まだ応えてはいない
「ちゃおー、わーふさん♪、当利くぅぅん♪」
がすっ!!!!
突然後ろから、坪倉さんがやってきた、笑顔で当利の延髄にラリアートを決める
「ちゃお、あ〜る子ちゃん♪、今日も元気だねえ」
「うん、わーふさんに会えたからねえ♪」
にこっと、刺激的なコトを言う、そんなコト言いながらも、痛がる当利を優しく撫でたりしてる
この子のコトは、まだ全くわからないという感じだ
「どうしたの?ぼーっとつったって」
「うん?なんでもないよ、ジュース買ってきただけだよ」
「いやね、こいつがロリだって話で、もう、幼妻が・・・・」
がすがすっ!!痛恨の一撃
とりあえず、当利を撃沈しておく、不思議そうな顔して、あ〜る子さんが言う
「幼妻か・・・・・霧島まなちゃんのコト?」
笑顔にかげりが見えた
「あ・・・・・・」
言葉に詰まる俺・・・どうしてだろう、なんで肯定か否定の姿勢をすぐ見せられないんだ?
「あれ?坪倉さんて、会ったのあれから?」
「まだだよ、どんな子かみなつき先生に聞いてはいるんだけどねえ」
そうして、チャイムが鳴ったので、別れて教室へと戻った
ちなみに、当利の奴は、想いを密かに寄せているが、まだ何もしていないんだろう
そして、俺に相談するような気配もない、だから、触れるコトは出来ない・・・ただ
なんとなく嫌な予感がする、なぜかわからないけど
気怠くすぎて行く授業、最近は、あらゆる暇つぶしの手段として、当利に波状攻撃を
しかけていたが、こいつも成長して対策を練ってきている・・うーん、いたちごっこは
終わらないか・・・・・
「霧島に、手を出すなと言ったはずだぞ、高馬くん」
がたっ!!・・・突然、後ろの席から声がした・・・・後ろの席??俺って、一番後ろのはずだぞ
「な、何してんだ、あんた・・・・・」
「そんなコトはどうでもいい・・・・高馬くん、忠告しておく、君はまずい存在だ」
知らずうちに、増えた机から見城の声が、低く俺の耳に届く
なんで、こいつ人の教室に平気な顔しているんだろう・・・・
「ちょっとまて、俺は別に「まな」に何かしたわけでもないし、あんたに言われる筋合いはない」
「・・・・・・・やれやれ、自覚がないのが一番困るともこの前に言ったはずだがな」
「何が言いたいんだよ」
「こら!!高馬!!、何してる」
いけね、少し声を荒げてしまったせいで、先生に叱られてしまった
「その後ろは・・・・・見城か、よし、今の所の要約をしろ」
「はい・・・・・・・つまりは、独りよがりだった自分の不器用さがこの結果を産んだわけであり
また、通過点としての儀式をすませ、世界へとはばたけた、そう考えます。ただ、彼女自身にも
大きな素質、そして何より、その関係への妥協ともとれる、幼なじみへと好きな相手を譲るという
行為、ここに大人へと続く道への歩みだしがあった・・・そういうコトではないでしょうか」
「うむ、そういうコトだな、ここで問題なのは、主人公の心がけだ、やっぱり鬼畜はまず・・・・・」
と、授業にモノの見事に参加してしまう、見城
ここまで堂々としていると、誰も気付かないモノなんだろうか・・・・で、なんの授業なんだ?
・・・・・・・・・・・・・・・・
あ〜る子が、掃除当番で階段の掃除をしている時だった
「ふんふんふんと・・・・・・・なんか、普通の掃除じゃ面白くないな・・・・」
そこで、ほうきを槍にみたてて、なんとなく振り回してみる
ぶんぶんぶんぶんぶん、すかーーーーん!!!
「はぅぅぅぅ!!!!」
「や、やば!!、だ、大丈夫!!??」
「きゅぅ・・・・・・・・・」
突然現れた女の子の、脳天を思いっきりたたき上げてしまった、まずいまずい
慌てて近寄り、ゆさゆさと揺さぶってみる、かくかくと、頭が揺れる
「ああ、目が@になってるよぅ・・・・・・あれ?」
ふと、その子から生徒手帳が落ちてるコトに気付いた
「・・・・・・・・・・・・霧島、まな・・・・・・・・この子が?」
坪倉あ〜る子、霧島まな、第一次直上決戦(笑)