俺は今、おそらく現在の日本において、誰も成し遂げたコトのない凄いコトをしてる
そういう自信がある、俺は今、里芋の葉を傘の代わりにして平気な顔して歩いてる
うつけモノと、一緒に歩いているのだ・・・・は、恥ずかしい
「なんで、そういう性格なんだ?」
「・・・・・・女の子に君は、優しくしないのか?」
「いや、そんなコトはない」
「じゃ、一緒じゃないか・・・・・・・」
見城が怪訝そうな顔をして、俺に応えた。この応えに困ってしまう
うーん、確かにその通りなんだが・・・・・・
「俺は女の子が好きなんだよ・・・・それだけだ、悪いコトはしてないさ」
「ふむ・・・・・確かに・・・・・・・」
「忠告しておくぞ・・・・・・霧島になんかしたら、殺す」
「おい、それは忠告でなくて、脅迫って言うんだ」
いきなり凄いコトを言い出した、どうやら、どうしても俺をまなに近づけたく
ないようだ・・・・・なんで?
「なんで、そこまでまなちゃんにこだわるんだ?」
「・・・・・・・・分かってないのか・・・・・ふぅ、だから、こういう男にひっかかるとロクなコトに」
「はぁ?」
「まあいい、ともかくお前さんは、俺が見たところによると、女の子にとってまずい存在に
なるタイプだ」
なんか、無茶苦茶なコト言われてしまってる、失礼な奴だな本当に
「な、なあ・・・・お前、もしかして・・・・・まなちゃんのコト?」
「好きさ、もちろんな」
「いや、お前の好きってのはなんか違うな・・・その、恋愛感情とかそういう・・・」
その言葉に、突然立ち止まって俺の目をにらむようにして見つめてきた
「な、なんだよ・・・・」
「すまんな、ここが俺の家だ、また会った時にでも話をしよう」
そう言って、すっと家に入っていった
取り残された俺に、激しく雨が打ち付けられる
何気なく表札を見た・・・・・・・・・・・
「坪倉??」
嘘級生〜(ノToT)ノ ┫:・’.::〜
結局そのまま、濡れネズミになって家へと帰った、べたべたになった身体が
非常に厄介だったから、さっさとシャワーを浴びて麦茶を呑んだ
「ふー・・・・・当利の奴まだ、怒ってるかな?」
ふと、窓から当利の家を見る、うーん、さすがに窓を見ただけで、当利の機嫌が
わかるほど仲は好くない・・・、仕方ないかな
そのまま、二階の自分の部屋へと戻った
適当にテレビとか見て、過ごして夕飯を喰らった・・・・ふむ、10時か・・・・・
ふと、当利の顔を見たくなったので、バイト先に遊びに行くコトにした
「ぅし、ちょっと、当利んとこ冷やかしにいってくるー」
「はーい」
奥から、家族の声が返ってきた、男の子だから、何時にどこへ行こうと気にとめられる
コトもない、そのまま、走ってコンビニへと急いだ
やがて、不気味に明るいネオンが見えてきた、「ローそん」と、なぜか、ロだけカタカナという
意味深な店舗へと滑り込む、中は、この時間だというのに、何人か立ち読みに来てる客がいる
カウンターで、暇そうな顔して座ってる店員を見つけた、もちろん当利だ
「おら、店員・・・この前ここで買った、ストロベリーパフェにメロンが乗ってたぞ、なんとか言えや」
「冷やかしならお断りだよ」
当利が、俺がいちゃもんつけたにも関わらず冷静に対処する、こいつ店員失格だな(ぉぃ
「うーん、割と暇そうだなあ」
「まあ、不況の影響が出てるってコトさ・・・ふむ、邪魔するなよ、買うモノないなら
とっとと帰れ」
なんか、今日はいつになく冷たい当利、まだ怒ってるのか?
いつもなら、話相手になってくれーって泣きじゃくって、俺に頼み込むのに
「頼まねーって」
「わわ、お、お前まで俺の心の中にツッコミ入れるのか・・・・」
「は?」
不思議そうな顔をして、俺を見る当利、結局だらだらとだべる、なんか、当利の様子が
おかしいコトに気付いた、なんだ?妙に時間を気にして・・・・・
「どうした?時間なんかちらちら見て・・・・・何かあるのか?」
「い、いや・・・・そろそろかなって」
「何が?」
「・・・・・・・・・丑三つ時」
「嘘こけ、まだ、日付変わってねー・・・・・」
がー・・・・・・後ろの自動扉が開いた、すると、鼻歌まじりに女の子が入ってきた
「はろはろ、当利くん♪」
「ああ、坪倉さん・・・・」
素っ気ない返事を返す、当利・・・・瞬間に、俺は悟った
「そうか、当利の奴は、坪倉さんを待っ・・・」
がすっ!!!!改心の一撃(字が違うってば)
「声に出して意味不明なコト言ってんじゃねー・・・」
当利が、妙に怒って俺を殴る、うーん、ほぼ間違いないな・・・しまったな
これは邪魔したらまずいか・・・・
「じゃ、当利、また遊びに来るわ・・・・」
「ああ・・・じゃあな」
さっと、俺が切り出す、当利もばつが悪そうに俺に声を向ける・・・ふむ
ま、楽しいバイト生活と高校生活を送れよ、当利♪
「あれ?もう、帰っちゃうの?・・・わーふさん」
「ん?・・・ああ、別に用事あるわけでなかったし」
突然声をかけられて、少し動揺したが、それとなく流した
「じゃ、ちょうどいいや、あたし送っていってよ♪夜道怖いし♪」
「は?」
坪倉さんが、にこにこと俺に話しかける、誰にでもきっとこんな調子なんだろう
まなちゃんと、また違った感じの女の子だな
「・・・・・・525円になります」
「あ、ありがと♪・・・また、来るね♪」
会計を済ませて、当利にぴらぴらと手を振り、俺の傍らにちょこんと立つ
「じゃ、行こう・・・うん、あたしん家、そんなに遠くないから♪」
「あ、あの・・・・・・」
「ほら、早く早くぅ♪」
がー・・・・・・・・・扉が機械音を立てて開き、俺は外へと連れ出された
ああ、すまん、当利!!!お、俺は、俺は!!!・・・・・・・・でも、かわいいな
しばらく暗い夜道を、二人で並んで歩いた、健康的に色づいた肌が非常に
夏娘という感じを出している、うーん、坪倉さんてけっこうかわいいかな
当利がころりと逝ったわけもわかるわい
「?・・・何か?」
「い、いや・・・・そ、その何買ったのかなーって」
ちょっと油断した所を質問されたので、適当なコトをぶつけておいた
その俺の言葉に、むーっと何か考えた後、おもむろにビニール袋の中からボトルを
一本取り出した、ふむ、ウォッカか・・・うむ・・・・は?
「あ、アルコール??・・・・そ、それ・・・・」
「うん、あたしが飲むの、美味しいんだよ、だいぶ寒くなってきたしね」
にこっと笑うが、おいおい、一人で一本空けてしまうのか??
「でも、所詮コンビニのだから、あんまり好い感じで酔えないんだよねえ・・・あーあ
また、くろねこ先輩に本物のウォトカもらわないと・・」
残念そうな視線を、そのボトルに注ぐ坪倉さん
とりあえず、酒が好きというコトだけわかった・・・うーん、俺下戸だからなあ
少し歩いていた、二人にとりあえずの会話がなくなっていた、そして坪倉さんが切り出した
「あの・・・・・わーふさんて・・・・彼女っているんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「わーふさん?」
「・・・・・・・い、いな、いないよぉ!!」
なんか、一瞬何を聞かれたかわからなかった為、戸惑ってしまったが、いきなりとんでもない
コトを聞かれてしまった、完全にうろたえる俺
「そうなんだ・・・・かっこいいから、もてそうなのに・・・・」
じーっと、俺の目をのぞき込んでくる、うわわ、なんか潤んでるぞ、この瞳・・・
そのまま、薄く目を細めた後そっと視線を外された・・・うーん、なんだろう
「ん・・じゃ、じゃあ、坪倉さんはいるの?彼氏とか・・・」
「いませんよ、あたし男の子にウケが悪いから・・・・・」
しれっと言い切った、なんとなく寂しそうな瞳を浮かべる
「そ、そうなの?・・・・すっごいかわいいと思うけどな・・・・」
失敗だったかもしれない、ストレートに思ったコトを言ったのは好いことだが
この場で言う台詞じゃない、驚きの目を、こちらへ向けてきた
「・・・・・・あ、ありがとう・・・・優しいんだね、わーふさんて」
うっすらと笑う、なんだこの寂しさは???
「・・・・・・って、これはあたしのテンションじゃないなー、ごめんごめん
本当は、もっとなんていうか、ぱーっとしてるんですよぉ、間違えないでくださいねえ」
何か急に照れたようにそんなコトを言って、とてとてと走っていった
「あ、ま・・・・・」
「いいんです、この近くですから、では、おやすみなさい、家にうるさい、おじじが待ってますんで」
しおらしくお辞儀をして、そのまま曲がり角へと消えていった
ぽつんと取り残された感じの、俺
「おじじ・・・・・うーん、おじいさんが厳しいのか・・・・」
そして、家路へとついた
「ただいまー・・・・・・・」
あ〜る子が家へとついた、いそいそと靴を脱いでいる
どたどたどたどたどたどた・・・・・
「たわけ!!!!この、夜中にどこほっつき歩いてんで、このバカ!!」
「でたわね、おじじ」
「誰が、じじいだ、バカ野郎」
えらい剣幕で奥から、あ〜るが出てきた、やれやれという感じで
その横を通りすぎ、机に買ってきたボトルを置き、グラスを取り出した
「?・・・なんかいいコトでもあったのか?」
「別に・・・・・・あんたには関係ないわよ」
ことことことこと・・・・ぽぽぽ、ゆっくりと、グラスに注がれるウォッカ
「そうだ・・・・ねえ、あ〜る・・・高馬わーふさんて知ってる?」
「ん?・・・・・・・あー、あの女好きか」
あ〜るがしれしれと、とんでもないコトを言う
「女好き?・・・・・・なんで?」
「なんでって・・・・・みなつきさんトコの霧島に、手ぇ出してたぞ、確か・・・」
それに、一瞬目元が凍ったあ〜る子、そして、またいつもの調子に戻る
「ま、いいんでない?・・・・ロリなのかな?」
「うむ、ロリだな」
まだ、外は少し寒くなってきている、秋は終わる