晩年の司馬遼太郎氏への手紙

司馬さんが突然亡くなられて後、小渕内閣となり日本がいよいよ曲り角に来ました。もし生きていられたらどう言われるだろうとしきりに思ってみます。

司馬さんの言葉には、浮ついたものがありません。あれだけ膨大な言葉を紡ぎだしながら、言葉は大地をめざしていました。それとは逆に、日本には根づかず身につかない言葉があふれており、また、読者に媚びる言葉もあふれています。晩年の司馬さんを発見しなかったら、私はいまだにふらふらして自信が持てないでいるでしょう。

日本の伝統と西欧の伝統とを自分の体を通して考え続けられました。私たちは、踏み台にして出発すべき言葉を司馬さんに発見して元気が出てきました。司馬さん抜きで日本の事も世界の事も考えることが出来ないので安心です。

司馬、中坊、安藤さんは、地方の人、関西の人です。

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