私の町内の戦死した若者が祖母に宛てたはがき
↑祖母きぬ宛のはがき。
涙をそそる内容です。→
おばあさま お変りなく二階で仕事の事と御推察致します 小生も元気です つい此の間まで送って戴いた栗があって喰べました あられも二階の隅で丁度雪の降っていた時分に干してあったのが はるばる北支まで来て自分の口に入って呉れて今更おばあさんや父母の心遣いが有難く感ぜられます 皆んなの期待にと軍務に一生懸命やって居ります おばあさまも充分お体にお気を付けて二階の番をしてゐて下さい ではこれにて
1人息子の弥一郎を失った馬淵家は養女を取り家を継がせました。