2002年12月 八幡町議会定例会
6.市街地中心部の道路について
問:川上朝史議員
私がこうして町議会議員になる前後に町民の皆さんから一番多く話題にされ苦情もいただいたのが市街地の石張りを施した道路の事でした。現在、十六銀行のある今町交差点より左京の旧林病院の楽芸館前までとその横までが完成しています。それと安養寺前の三叉路です。このうち、今町・新町・左京の道路及び水路整備や橋本町の照明工事については、街なみ環境整備事業として、大手町の私も加わった「ワークショップ」と呼ばれる街づくりの話し合いの中で、決められてきました。「ワークショップ」は、関係市街地9自治会が、全体で開いたり北町・南町の地区ごとに開いたりして、何度も何度も開き、街の宝物・課題を探り、町内の各戸に呼びかけ全員参加を目指して取り組まれてきた事業です。その結果も各家に報告されてきました。節目の重要な事柄を決めるときは「ワークショップ」を開き各町内に呼びかけて意見を集めるという方法がとられ、これまでの行政が進める事業とは一風違った取組みで、役場の係りの方々も力を入れ期待を込めた事業です。この街なみ環境整備事業は道路と言うよりは建物やその周りの景観を主な関心事としたものでしたが、今では道路の方が町民の関心の的となっております。残念なことに完成予想図からは思いもよらなかった自然石のでこぼこが想像以上にひどく皆さんから苦情を寄せられる結果となりました。城下町・郡上八幡の景観を守りそれにふさわしい街なみ・建物を作ろうと皆さんが積極的に参加しているわけですから何とか、その期待に応えたいものです。問題の箇所の対処についてと、今後の事業の予定とについて答弁をお願いします。なお、安養寺前の石畳については、少し坂になっておったり大型の車の通行により非常に大きな力が加わるためか、石が起きてきてしまい、その後をアスファルトで埋めたりしてあります。施工やその養生工事が悪いためなのか、根本的に工法に無理があるのか、どうなのでしょうか。町長の考えを伺います。
答弁:畑佐一男基盤整備課長
市街地中心部の道路の件につきましてお答えさせていただきます。まず平成13年度に施工致しました石張りの工事の件でございますけれども、この事業につきましては工事中はもちろんでございますが、工事完了後におきましても地域の方々と現地を確認していただく、いわゆるワークショップ等も重ねながら、また現場でご指摘をいただく中で、でこぼこというような状況の中で石の入れ替えでございますとか、あるいは石の切り取りというような修復作業等も行ってきたということでございます。そうした中で現在一部におきまして石が外れているといった浮石が見られるというような点がございまして、現在すべての石張りの箇所のすべての石について状況の調査を行い現状の把握をしておるところでございます。こうした浮石等につきまして一つの原因としましては、工法というよりも施工上における問題点というような点が大きいかというふうに思っております。中でもこの石を固めるためのモルタルの水分不足、そういったことが一つこうした問題の点かというふうに認識しております。現在こうした浮き等の修復につきましても、時期等について特に交通規制の関係、寒い時期でございますので気温の関係等々踏まえながら適切な修復の手法について更に調査した上で現場のほうの対応をしていきたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。その中で更に安養寺前の石張りについてご指摘でございます。これにつきましても主な原因としましては今ほど申上げましたような施工上の問題がございます。その他に特にこの交差点につきましてはクランク型の特殊な交差点でございまして観光センター積翠園の方へ登っていく大型バス等の通過もございます。そうした重量車両によります局部的な偏った偏荷重、そうした影響もあるんではないかというふうに考えております。そうしたことを踏まえながら今後の修復・修繕の方向等についても十分検討を加えていきたいというふうに考えておりますのでよろしくお願い致します。それから、今後の事業の予定ということでございますが、まず今年度の事業につきましてはもう既に発注をさせていただいておりますが、左京地内から立町・山本町の一部につきましての道路・並びに水路の工事に入っている状況でございますし、この街なみ環境整備事業の中では、地域住民主体の事業というものがございます。これにつきましては、左京町におきましては共同井戸の改修、殿町地区の照明施設の工事、そうしたことについて現在進めていくということでございます。14年度以降の工事の予定をしております、いわゆる北町地区の街なみ環境整備事業でございますけれども、これにつきましても地域住民の方とも協議をしながら現在順次計画のほうを進めさせていただいとるというところでございます。今後におきましても、またこうした地域協議の結果の中で石張り等も出て参ります。そういったことにつきまして、今までのことを十分踏まえながらより石の選別を含め平坦な工事を行っていくということを強くまた指導もしていきたいというふうに思っております。それから事業の進め方でございますけども、まず前年度の事業の反省をし、それを評価するということで、町民会議の方々あるいは地域住民の方々とのワークショップ等で現場のほうで十分確認していただき評価をしていただくということでございますし、それを受ける中で、2番目として次の工事に向けての要望・提案、そうしたものをいただいてまいります。それを踏まえる中で、町としての工事に掛かる素案を作成してまいります。その素案を元に更に町民会議あるいは地域と十分協議を重ねる中で、いわゆる実施設計のほうを作ってまいります。それによりまして工事発注ということになってくるわけでございますが、これにつきましても現場に入る前に工事の施工方法、いろんな状況等についての工事説明会、いわゆる地元説明会を開催し、あるいは現場においても、そういった説明をさせていただくわけでございます。まあ、いよいよ工事に入るわけでございますが、本工事につきましては、やっぱりいろんな修景という一つのイメージがございます。したがってただ図面で見ただけではイマイチわからないといいますか、思ったことと出来たことに若干のずれがあるということもございます。従いまして、工事の途中におきまして、更にまた現場のほうを見ていただきながら、まあいわゆるワークショップの形の中で現場を見ていただきながら、またそこでいろいろご意見をいただき、できる物についてまあ変更等の対応もしていくというような流れの中で説明して参っております。今申上げましたようなこうした流れ、これを一つのサイクル的に行っていくということで、今後におきましても地域住民の皆さんのご意見を出来るだけお聞きし、又、納得していただけるような、そんな事業を進めて行きたいというふうに考えておりますのでよろしくお願い申上げます。
再質問:川上朝史議員
道路の事ですが、今予定もお聞きしました。特に安養寺前の道路については工法に問題があるというより、施工上の問題とおっしゃりました。固めているコンクリートといいますか、そういうものがうまく固めてくれなかったというか、そういうことかと思いますが、何度も何度も石が剥がれています。それと、やっぱりでこぼこが何とかならないかというふうに思います。折角いい道路なので何とか、特に自転車の方などからの苦情が多いわけですけども、横へ寄ると石の上に乗って危ないということも新町とかの道路にも言われますが、安養寺のところには本当にでこぼこ致します。何とか知恵を発揮していただいて通りやすい道路にしていただけるようにお願い致します。それと、殿町の通りの展示のブロックなども剥がれておりました。これからもよく目を、私も見ておりますが、気が付かれたところは早急に対応をしていただきますようにお願い致します。さきほどの件についまして、答弁をお願い致します。
(安養寺前:2003.2.12) (安養寺前:2003.2.12)
再答弁;畑佐一男基盤整備課長
特に安養寺前の石張りの件でございますが、先程もご説明申上げたように施工上の問題ともう1点、特に交差点としての特殊性が一つの原因というふうに考えております。そうしたことで、そこら辺を十分踏まえながらこの修復について、その中でもいろんな方から今のでこぼこと言うところも聞いておりますもので、そこら辺を踏まえながら修復等の検討をしていきたいということですので宜しくお願いしたいと思います。それから殿町の点字ブロックが剥がれているというような点も今ご指摘がございました。これに付きましては、ご承知のように県道でもございますので一度現地も確認していただきながら又要望等もしていきたいというふうに思いますので宜しくお願い致します。