2002年12月 八幡町議会定例会
3.八幡幼稚園の改築問題について
問:川上朝史議員
11月1日、イタリアの地震で幼稚園の屋根が崩落し園児50人が下敷きになり4人の犠牲者がでたというニュースが新聞で報道されました。とっさに私は八幡幼稚園の園舎のことが思い浮かびました。マグニチュードは5.4と関東大震災の7.9よりずっと小さいものでした。東海地震の到来が予想されています今、八幡幼稚園の安全はどうなっているのかが心配です。現在の八幡幼稚園は92名の園児がおり、年下からリス組1クラス、ウサギ組1クラス、キリン組2クラスの合計4クラスがあります。八幡幼稚園は私自身も通った殿町の私立八幡至誠幼稚園が昭和30年に町立になった後、昭和40年4月に現在の小野へ移転しました。そのとき建物は口明方の棚井の現在神谷木工の敷地にあった口明方小学校有穂分校の校舎の材料を移築して建設されました。移築後、37年を経過していますが、材料は口明方小学校有穂分校時代のものですから、優に40年以上が経過しているものと思われます。先日、園長の青木巌先生に案内していただき見て写真も取らせていただきましたが、私たちには懐かしい窓枠や戸板など昔の面影が随所に見られました。再建へ向けて現在「公立幼児教育施設のあり方調査研究会議」が発足し大和町の「やまびこ園」を視察するなどして平成16年度新園舎着工を目指すような話を聞きました。自分の孫が八幡幼稚園へ行ってる者として考えるとその心配は現実的でイタリアの悲劇を繰り返したくありません。改築問題についての町長の決意をお聞かせください。
答弁:小森久二男町長
幼稚園舎については、かなり古い建物になっておりますし、幼稚園の存続についてもいろいろ議論をされたところでございますし、いろんな審議会等でも議論をしていただき、現在“存続”ということで答申をいただいたということでございます。今、教育委員会のほうでこういった幼稚園の将来の建設の規模とか、どういう機能を持たせるかということについて研究をしていただいておりますので、これが早くまとまり次第、いわゆる設計とか用地をどこにするかという問題がございます。そういったことを詰めて今後の建設を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。あと、これは又幼稚園の建設については一応財政とか用地とかいろんな関係もございますので担当課も一緒になって協議を進めていきます。
答弁:大坪良明教育総務課長
幼稚園の改築問題について、何を教育委員会で話し合っているかということについてちょっとご報告だけさせていただきたいと思います。八幡幼稚園のあり方についてということで八幡町政の効率的運営を図るための行政調査審議会、これは平成13年11月に町のほうから出されました素案、それに対しまして適正であるという内容をいただきました。それにつきましては、幼児教育センターの機能を付加して存続させるということでございます。内容としましては、町全域を対象とした子育て支援事業に乗り出す。預り保育や子育て情報の提供などサービス内容を多様化させ町の子育て支援の拠点としての機能を付加するということがあります。それに基づきまして、教育委員会の方では「公立幼児教育施設のあり方調査研究会」を立ち上げさせていただいています。この研究会は未就園児の母親の方、幼稚園は子育て支援についてはこういうものがいいですよとか、それから園経営者の方、学校の立場、特殊教育現場の立場の方、そういう方々からいろんな意見をいただきまして、今後の公立幼児教育の施設はどうあればいいのか、という形で話し合いをさせていただいております。ただ、現在八幡町には私立の保育園・幼稚園等があります。そういうところの経営とか状況、そういうものを圧迫していくようではお互い棲み分けが出来ませんのでその辺りを考えながら今進めておる状態でございますのでよろしくお願いしたいと思います。建設につきましては、町長が話しましたように、出来ましたらこれを早く、基本構想等考えていきまして、用地、もし小野の所を今考えておりますけど、用地等問題がありましたらまた考えていきたいと思っております。
再質問:川上朝史議員
八幡幼稚園の改築についてですが、用地を今の場所以外に考えてみえる訳なんでしょうか。そのことももう一度お伺いします。
再答弁:小森久二男町長
幼稚園の敷地の関係でございますが、これは規模とか今後の事でございまして、現在の敷地の中に造るか或いは新しい用地を求めていくかということに付いては今後、いろいろ議会の皆さん方ともご相談をする中で決定をしていきたいと考えています。