2004年5月12日(水)9時半

4階 議会大会議室

市議会傍聴記(郡上市一般会計予算特別委員会)   傍聴人 川上朝史

 

 郡上市一般会計予算特別委員会・川嶋稔委員長が冒頭、5月7日に執行部より説明を受けたと報告。保留となった、議案第9号 専決処分した事件の承認について(平成15年度郡上市一般会計暫定予算)の審議が行われた。先日の4月28日の特別委員会を受け、債務負担行為に係る資料提出を求めた上で開かれた。資料は傍聴人には配布されない。

 

高鷲地域振興事務所長の吉田孫太郎氏が説明。

 

@潟qルトップ、中山間地域活性化(保健機能増進施設)資金に対する損失補償

限度額3億1824万円に対する元利合計額及び遅延損害額に相当する額。債務負担が生じたときは全額一般財源から支出する。

(牧歌の里のことで)平成7年12月17日の高鷲村議会で議決。4億6500万円の融資を受け(年利3%)平成24年末にゼロとなる予定。平成16年2月末での残額が3億1824万円である。

    ※ 潟qルトップは資本金5億5千万円、従業員110名、設立は平成8年3月(ホームページより) 
       牧歌の里はバローグループ(ホームページより)

A農業生産法人ひるがのフラワーファーム有限会社が借り入れている農業構造改善事業推進資金の対する損失補償、園芸などと説明あり

限度額3億9833万6千円に対する元利合計金額及び遅延損害額に相当する額。債務負担が生じたときは全額一般財源から支出する。

(牧歌の里のことで)平成7年12月17日の高鷲村議会で議決。農林水産金融公庫で4億6500万円の融資を受け(年利3%)平成27年末にゼロとなる予定。

 

B森林組合が借り入れている機械保管倉庫及び休憩所新築資金に対する損失補償、

1423万4千円に対する元利合計額及び遅延損害額に相当する額。債務負担が生じたときは全額一般財源から支出する。

(この件は農協と解約手続きする。)現在923万4千円。平成19年までに元金繰上げ償還、

 

C株式会社ハイウエーたかすが借り入れている東海北陸自動車道ひるがのサービスエリアの運営に必要な建設分担金、設備資金及び運営資金に対する損失補償

限度額3億24万円に対する元利合計額及び遅延損害額に相当する額。債務負担が生じたときは全額一般財源から支出する。

(この件は農協と解約手続きする。)農林水産金融公庫で平成4年3億5千万融資を受け(年利3%)平成27年末にゼロとなる予定。

   ひるがの高原サービスエリア(議員研修で)

 

以上、4つの工事の債務負担行為が問題とされ、各事業の借入金の明細、借り入れの借用書の写し、など配布して説明。委員から、借用者の経営状態を示す損益計算書や貸借対照表の提出を求められ、委員会は休憩に入る。

合併協議会での過程でのことについて質問が出たが、この中でこれらの事業をしている企業の評価についての説明が担当の山下氏から答弁があり、ABC評価のAに当っていたとの説明があった。

損益計算書や貸借対照表を見た委員から厳しい評価の意見もでた。

 

次に和良地域振興事務所長の池戸信夫氏が説明

       岐阜菌床シイタケ農業協同組合(組合員38名:従業員29名、ほだ木の製造)の借入れの工場建設資金の損失補償2億2620万円。平成8年に建設。和良村議会が平成9年3月議決。新市建設計画の事業費分より減らす計画(負債勘定)。

代表が小島たけし氏から小野まさひろ氏に変ったことに委員からいつ変ったかとの質問があり、休憩後、平成15年3月10日に交代と答弁があった。

 

これらについて、委員から資料の提出を、事前に関連する資料はもれなく提出するよう執行部に要請があった。また、これらの債務負担(第3セクター)特別委員会を設置し、そこで再度審議する提案があり、了承された。議案は、一部保留して承認と。

 

最後に白鳥地域振興事務所長の原卓朗氏から、白鳥町の特別養護老人施設「しろとりアットホーム」の説明があった。

場所は白鳥インター下に建設中で8月1日オープン予定。総工費は12億1千300万円。郡上市の補助金は自己負担分5億円の半分の2億5千万円。ベットは80床あり、うち5つはショートステー用、デーサービスは20人を収容、本体は約11億5千万円で高垣・ヤマシタ企業体が落札。部屋代は国の指導では4万円/月ぐらいで介護料含め10万円/月にもなるため、入所料は2万2500円程度にしたいとの説明。

午後12時半に散会。
窓外では鳩が2匹。傍聴人は最後まで私一人(背中には785名の市民の手)