連句教室 2004年1月25日(日)2時より 菊美屋にて(岐阜・郡上八幡)
発句 なにも無き ことの眩しさ 障子立つ 古田 了
初雪淡し 犬過ぎしあと 古田 憲治
星空の 硝子の凍てを かきおとし 斎藤佳成
豆腐横町 今大手町 川上朝史
大松に 玉兎を仰ぐ 孤りなり 水野光哉
白壁崩る 野分吹く郷 渡辺たみ
地芝居の 女形ゆずらぬ 眉目にして 日下部喜平
古酒の酔また 捨てがたき宵 たみ
泣きまねの 準備はすれど 君はゐず 喜平
少年越えて 少女は育つ 光哉
さまよひて ぬくもり探す けものみち 憲治
こころざしのみ 高き夏蝶 了
遊船の浄土ヶ浜に 月まどか たみ
塩焼の魚 頭から喰ふ 佳成
老族と ののしられつゝ 役につき 光哉
蛇穴を出て 旅をはじめむ 喜平
花の座を 棄てて異国に 夢を賭け 佳成
初虹かかる 高楼の屋根 光哉
発句
朝史