12月議会 一般質問 野田龍雄議員(2003.12.17)
日本共産党の野田龍雄でございます。八幡町議会最後の質問となりますが、50年の長い八幡町議会の歴史、町史が編纂されていますが、その最後の質問ということで町民の声を町政に届けるべく、最後までがんばって行いたいと思っています。なお、3月1日よりは新しい市の発足ということを控えております。そういう新しい体制に向けても力いっぱい頑張っていきたいという決意を表明して質問に入ります。
1 合併問題について
いよいよ来年3月1日には町村合併による新しい「郡上市」の誕生が予定されています。各町村の議決も行なわれ、国の告知もされ、あと少しの協議を経て新市へ移行する段取りが進められています。
私たち日本共産党八幡町議員団は、これまで合併協議の中で、合併への疑問点や検討すべき問題を提起してきました。また、住民の皆さんが合併問題を考える上で必要だと思われる情報を提示して合併に対する判断資料を提供してきました。そして最終的には住民の判断を聞くため、住民投票が必要であることを主張しましたが、町長と町議会はこれを拒否しました。町民への説明もし、理解を得たと言うのなら、住民投票をしてもなんら困ることはないはずでしたが、そして、そのために必要な情報が十分に提供されず、未だに合併して八幡町がどうなるのか、本当にくらしよい郡上市になるのか、10年先、20年先の郡上市の住民が「合併してよかった」と言えるようになるのか、全く予想がつかない状況です。当分よければよいのでは困ります。特に合併10年後に地方交付税が3割も削減される状況で本当にやっていけるのか、そのためにどのような財政運営を考えているのかを、住民にわかるように説明する責任があります。私は6月議会でも、9月議会でも、住民の意向をつかみ住民にわかる説明をすることと、財政の見通しについて質問をしましたが明確な答弁はなく、国の制度が今後どうなるかわからないとの無責任な答弁ばかりでした。八幡町は新しい「郡上市」の中では中心部でもあり、市の庁舎も当面は八幡地域におかれることから、現在の八幡町にとっては当面は大きな変化、マイナス面はないと思われます。しかし、このような広い地域の行政は手間も経費もかかり、合併の行政経費削減もそんなに容易ではありません。まして福祉や生活関係の経費はいっそう必要となり、合併協議で調整されたサービス等のレベルがどこまで維持できるか不明です。その上交付税の削減が始まれば、サービスの切り下げや負担増が求めらることが予想されます。私たちはこれまでこうした将来予測に対し問題を指摘してきましたが、町長は明確な答弁をせず、「合併の建設計画の実現を目指して夢のある将来を築きたい」といった希望的将来像を語るのみでした。
この12月議会は、合併間近かの最後の定例町議会です。郡上郡の町村合併の選択がよかったと責任を持って言えるのかどうか、町長の責任ある見解を伺いたい。また、その理由についても具体的に伺います。
町長―これについては何回か答弁しています。町としては、合併協議の進展に伴って、住民の説明会などを4回行なって住民の皆さんの声もお聞きしました。新市の計画に反映するよう努力しているところであります。また合併協議会の事務局も町もその都度、協議内容について、或いは調整された内容についても、きめ細かに住民の皆さんに対して広報活動を行なってきました。住民投票については議会の皆様方が精力的に取り組んでいただき、議会の特別委員会を設けて、熱心に討議していただいてきました。そうした経緯の中で、議会代表民主制を尊重しながら前向きに協議を進めてきました。合併について交付税の問題について、現在毎日新聞に出ているように、三位一体の改革の中で今後補助金・交付税は削減して、地方への税源委譲をする方向が打ち出されている。現状のままで行けば大きな市になれば、人口規模が拡大すれば一人当たりの行政経費は下がると言うことから、基準財政需要額が下がることは現在の交付税制度の下ではそうなっている。しかし、今後の景気の状況、地方分権の流れを見ると交付税は今後このまま維持される保障はないので、補助金や交付税は削減され、税源の委譲が進められるという現状であります。これからの社会の進展、情報化、道路網の整備などを考えるなかで、郡上全体が一つとなってそれぞれの地域の特性を生かしながら、より良い、より足腰の強い、行財政基盤を築きながら今後の行政、住民の福祉の向上に対応するために合併が進められ、今後、住民、議会、執行部が力を合わせ、より良い郡上の建設に向かって一丸となって進めていけば、目的の達成がかなえていけると考えています。合併がよりよい方向に結実することを願っています。
再質問
合併問題についてはこれまで何度もお聞きしていますが、同じ回答で、先のことは不透明ということです。執行部の側としても三位一体ということなど、今後どうなるか良くわからないと言うことも事実でありますが、今後変更していく制度を踏まえて、合併してもしなくても影響はあるわけですから、合併した場合はいまのありかた、これは全国町村会でも交付税の削減反対の運動している。そうした力もあってそう単純には変わっていかないと思う。国が勝手に地方自治体を切り捨てることはできません。10年後の交付税の縮減は建設事業の縮減にならざるを得ない。そのときに町民一丸になって対処しなければならないのは当然だが、そういう事態を予測しながら考えていく必要があることを指摘しているわけです。政府の三位一体の改革に対しも第三者的な答弁でしたがここれは具体的になってくると財源委譲の問題を含め切実な問題ですので、この問題に対する町長の認識を伺います。また、積極的に合併を進めてき手、財政困難な中地方自治体を生き残らせていきたいといって合併を進めてきた町長として、今後の郡上市の施策を実現する責任ある立場から、市長選に出馬する意向があるのかどうかも伺っておきます。
答弁町長
町村合併に対する交付税を含めた三位一体の考えについて、地方分権の推進とあいまって税源の委譲と地方の自立を高めていくのが目的です。しかし、議論を見ていると、中央省庁においても税源を移譲する補助金等を削減することについては、権限が、そうした補助金などで地方とつながっていたのだが、そうしたものを全部地方に委譲すると中央と地方のパイプが薄れるということで議論がされているようです。1つの問題は、税源は、住民税にしてもなんにしても委譲された場合税の基盤の強いところは良いが、郡上のようなところは税の基盤が脆弱です。税基盤の弱いところでは、税収はあまりない。地方の格差が出る。そうするとそこに今までの交付税の制度の様な格差を是正する措置が必要となる。税源の弱い僻地は衰していく問題がある。ヨーロッパでは地方の自立が尊重され、格差のあるところは配慮されている。三位一体のそういったことがやられても、税源委譲の中で格差の是正が当然出てくる問題で、その辺がしっかりしないと制度として容認できないと考えています。また、合併についての私の捉え方ですが、町村会、議長会、その他の場でも誰がどんな役割を果たすのか論議されています。郡上が一つになってもそういったことでギクシャクしない、争わない、円満に進めたいということ色々な話し合いがこれから佳境に入っていくと言うか、進められていくという段階ですので、私が今どうするどうせんということを申し上げることは、今後のことについて支障のあることですので、差し控えさせていただきます。
コメント
三位一体の改革と言うのが本当に改革と言えるのかどうか疑問を持っているんですが、特に弱い自治体にとっては押し付けになってくるということではいけないという認識であって、私も全く同様でみんなで見守りながら地方議会としてもこの問題は大きな問題として捉える必要があると思っています。
2 給食調理場の改築に伴う給食休止について
昨日の一般質問でいくつかの質問も出され、教育委員会としては今後保護者とよく話し合って、理解を得ていきたいとの回答があったので、この点については角度を変えて質問します。
給食調理場の改築する工事期間中の給食事業が停止することから、約7ヶ月の給食をどう確保するかが問題になっています。
12月3日に給食運営委員会が開かれ、特別に各学校の母親代表の参加も求めて、給食についての保護者の声を聞く会がもたれました。この席で弁当を持たせる案について多くの反対意見が出ました。「弁当は実際上は無理である」とか「できる家庭はやってもいいのではないか」「子どもが引け目を感じるのではないか」「愛情があっても弁当を作れるのは一週間である」「弁当の教育的意義とは何か」など、さまざまな意見が出されていました。これは10月の給食運営委員会で各学校に給食停止の対策を弁当持参を含めて提案してあったため、各学校でいろいろな意見が出、お母さんたちの間でこの問題についての話題が広がり、弁当持参への困惑や子どもへの心配などで、混乱しました。
保護者の協力を得るためには、問題を保護者にぶつけるのでなく保護者の理解を得なければならない。この問題で無理な提案を押し付けようとしたのではないか、また、弁当の持つ教育的意義を強調することで、弁当作成が困難な家庭に肩身の狭い思いを持たせたのではないかと思います。この点について、給食を提供するべき町としてどのように給食を確保する考えなのかを伺いたいと思います。
論議の中で、八幡西中学校の敷地へ移転改築してはというも話もあったと聞きます。この案を採用しなかった理由についても聞きたいと思います。現在地の方が今後の運営コストが良いことは理解できますが、どの程度コストが高くなるのか伺いたいと思います。
答弁・学校教育管理課長
給食の停止期間はできる限り短くする努力をします。給食が提供できない期間の確保については、弁当持参が困難な家庭があることは理解しています。たとえば、パン、牛乳、ご飯は業者による提供は可能であります。副食も、町内の業者で提供可能です。弁当が困難な家庭は、それの利用による確保が可能です。
コストについては、現在の八幡中学校は430食で町内では一番たくさん利用している学校です。廊下で配食しているので、八幡西中は170食で、もし八幡西中に建設すると、配送車の購入が必要となり、500万かかります。ガソリン代もかかり、委託なので一台年150万円の運行経費がかかっています。八幡中学校用のコンテナも必要になりますが、150万円かかります。ランニングコストがこのようにかかっていきます。こうした理由の中で現在の八幡中学のところで改築することがベストと考えています。
再質問
地域と学校が一つになってやっていくことを目指していることは大事なことであり、親さんと力を合わせて考えていく、より良いものを生み出していくことが大切です。多少反省の声はあったが、十分練った上で保護者の理解を得られるような配慮が必要です。教育長の食のあり方、家庭での食事が大切であるとの指摘がされたが、今回は給食が提供できないことについての協力を得ることであり、教育長の見解のため、保護者の理解と論議が混乱したのではないか、教育委員会のリーダシップはどうだったのか。保護者の理解を得るということについてはどうであったのか、教育長の認識を伺います。
改築に関連して、施設の機能について伺いたい。現施設が新築されたときの説明書を見ると、オール電化厨房施設とうたい、自動温度調節や熱効率が高く経済的なことなどが施設の特徴として挙げられているが、この性能は1年でだめになりガスによる熱源に切り替えられている。このようなことが繰り返されてはならない。今回の改築ではドライ方式がうたわれているが施設の特徴、ドライ方式、汚染・非汚染の分離など主な内容について伺います。
教育長・
弁当持参を一方的に押し付けていない。そういう気持ちは毛頭ございません。今後進めるにあたって十分親さんの理解を得るようにしたい。長い間の給食実施で給食が当たり前になっている。教育の面で大切な面を失ってきたことをこの際考えていくことも大事なことであることを考えたい。教育委員会のやることは教育的な意義、目的がなければならない。昔は給食制度はなかった。私の体験では、白い米の飯を持っていけなかった。だから2キロくらい芋粥をすすりに家に走った経験が何度もありました。そのときに母が一生懸命出してくれた母親の食を通したやさしさ、ひたむきに子どもを守ろうとする母親の愛情を持って育ったような気がします。けれども今はそういうことがなかなか話題にはなりにくいような時、だから給食調理場の改築を機に、いっぺん子どもと親のかかわりを考えていただくと言うことも教育の面で大切なことではないかということを申し上げています。だからできない家庭、できる家庭が当然あり、できない家庭に押し付けると言う気持ちは全然ありませんので、議員各位にもご理解願いたいと思っています。
教育総務課長・
まだ、中のシステム的なことや基本設計に入っているわけですが、基本的な考え方だけを申し上げます。先ず文部科学省からは学校給食衛生管理基準と言うものが改正されていくわけですが、それと厚生労働省からは、大量調理施設衛生管理マニュアルと言うものが改正されてきています。それらに基づきながら改築を計画しておりますが、ドライシステム方式に新しく改築する場合は国の指導も来ています。近隣町村でも新築する場合は殆どのところがドライシステムを導入しています。ドライシステムとは、現在のうちのシステムがウエットシステムということで床や調理機器を清掃する段階で水をかけて流すというやり方をやっている。それによって室内の湿度が高くなります。ドライシステムのほうが衛生的に最近の繁殖を防ぐのに効果的であるということです。
オール電化の話がありましたが今回はガス、電気、蒸気を混合した施設と言うことで計画中です。また、施設内の区画を区別する、検査室とか下処理室とか「和(あ)え物」の部屋とかありますが、それぞれ衛生上の管理から調理内容によって合わせた壁を作っていくことを基本的には計画しています。また、スムーズな動きができるように精査をもう一度見直しながら考えています。
要望
議会でも視察をすることにしていますし、検討しながら十分知恵を出し合っていい物をつくっていくような進め方をしていただきたいと思います。特に、学校・親の理解を得るためには十分努力していただきたい。
3 中央病院の改築について
中央病院の移転新築の計画が広域連合で進められています。7月には改築する病院の基本設計図書が出されました。これで写真などついていますので、このようなものになるのかと思いますが、12月には詳細設計が出されたと聞いています。八幡町の住民のみならず郡上郡の住民も大いに関心を寄せている問題です。郡上中央病院に対しては、健康と命に関わるだけに住民の切実な願いが寄せられています。医師の確保による安心できる医療や患者の相談に答える診療の充実や診療科目の拡充、待ち時間の短縮、駐車場の拡充など、多くの要望があります。こうした要望に応える設計になっているのか。この機会にどのような病院を建築し、どのような病院運営を行なう計画なのかを伺います。簡潔に充実、改善される点について説明を求めます。また、改築費用も数十億円、主要施策を見ると51億円ですか、高額の建設事業となりますが、この請負契約についても適切な価格で町民の期待に応える建設工事の実施が求められています。現在、坪佐の竜牙で建設が進められているゴミ焼却施設の請負契約について、事前に不正が行なわれるのではないかとの投書があり、結果はその企業が落札することになり、しかも落札率が48・9%という桁外れに安い落札となり、いっそう不信感を強める事となりました。今後町民の皆さんはこの事業の適正な建設工事の進捗状況を見守ることになりますが、郡上中央病院の改築についても不審を招くことのないよう、公正な入札と工事の監督が必要です。この入札についても匿名でゼネコン「鹿島」の名前が取りざたされているとの指摘がありました。こうした指摘に対してどのように対処するのか、公正を期するためどのような体制がとられているのか、広域連合の連合長でもある小森町長の見解を伺います。
町長
大正町公園に改築を進めるため法的な手続きは終わり、現在病院の建設に向けて進んでいます。一月のうちには入札を行い、2月中旬には起工式を行ないたい。16年、17年に工建設を行い18年には新しい病院でスタートしたいと計画している。郡上中央病院改築の基本的な理念は、病院の使命は郡上の中核病院としての役割をこれまでも果たしてきていますし、今後も過疎地域を含めた郡内住民に対しての最新、適切な知識・技術にもとづく医療サービスの提供できる病院にすることです。また、患者の立場に立った患者にやさしい、誰もが利用しやすい病院、患者のプライバシーを守り、快適な医療、療養環境の創造に努めていく。機能の面では現在は継ぎ足し継ぎ足しで来ており手狭なので、医療、診療の流れが患者のみなさんが利用しやすい環境をつくりたい。また、八幡町の古い町並みの景観に配慮した建て物のデザイン、公園と一体化した建設を図ります。具体的には、駐車場が手狭なので、現在の約2倍、250台分を確保したい、一部駐車場を三階建として、雪、夜間などの便宜を図ることも考えています。長期入院の患者に対する受け入れは、療養型病床の設置という事で、急性期の患者100床と慢性型の患者のためのベッドは50床、診療科目の拡充は、年々努力しているが、整形外科は現在非常勤週5日だが、今後は常勤にしたい。脳外科の新設も急を要するので対応したい。診療内科の外来の確保も図りたい。医師の確保も厳しい状況です。岐阜大学の例では80人の入学定数のうち岐阜県の出身は20名。来年からインターン期間・研修期間が変わり、医学部の診療内科でなく病院の方で2年間やることになった。医学生の希望は県外、都市部になっている。山間部の希望はない。全国的な問題ですが、医者の確保は非常に難しい、新しい現在の医療に対応する病院の設備によって医師の確保と充実に努めていきたい。患者のプライバシーの確保に重点を置き、検診の患者と外来の患者の診療の流れの分離でスムースに行くように、診察中の会話がもれないようにプライバシーに配慮したい。今後情報化にも対応して情報機器を取り入れ、いろんな診療形態が取れるようにしていきたいと思っています。郡上の急性期の病院としての役割を果たしながら郡上全体の(僻地への)役割を果たすには、病院の充実を図っていくことが大切であります。病院の建設の内容についても医療特別委員会や病院の当局者や管理者会においても十分設計に対して協議をしながら今日まで進んできたと言うことです。
また、入札については適正、公正は論を要しない大事なことです。現在、中央病院の建設については分離発注するかどうか議論をしてきましたが、規模も大きいと言うことで、建設本体、電気、給排水に分け分離発注することになっています。業者選定は、病院の建設についての技術、技術者、実績を持っているか、全国、県内、郡内を考慮して業者の選定をする基本方針です。指名は、10件ぐらいで競争をしてもらうということで、できるだけ指名業者の数を多くする。業者の現在の状況を勘案をして入札を行う。指名については、詳細設計が出きてきた段階で、設計価格がもれないように事務長がそのまま金庫に入れている。我々も見ていない。入札当日に予定価格を決め、これは郡上郡の七ヵ町村が合意して決める、そしてすぐ入札を実施する。入札情報が漏れないように十分配慮して当たっております。現在の焼却施設についても、汚泥処理センターについても、同様の入札方法を実施しております。幸い焼却場や汚泥再処理センターは予定価格に対して半分くらいの安価ででき、経費の面では郡上としては大変助かったということです。今後は十分設計管理をして、手抜きがないよう努力して、皆さんの大切な公費を使っていることですから、十分配慮して建設には最善を尽くしていきたいと思っておりますのでよろしくお願いをします。
再質問
病院の内容については、要望に応えるような内容になっていくことを期待したい。医師の確保など困難があることはわかるが、新しい病院で医師の確保が可能となることも願っています。
新築工事の請負契約については、公正な入札にするとの答弁だが、八幡町では予定価格の公表や、入札価格の公表をしているが、郡上広域連合では行なわれていない。他の町村では行なわれていないため検討中との説明だが、こうした不透明性はなくするべきだと考えるが、町長の考えを伺いたい。八幡町ではこうした疑問に対しても行政が積極的に対応するため「情報公開条例」が制定されている。郡上市でも、「情報公開条例」を実施する方向で準備されているのかどうかを伺いたい。
答弁・町長
中央病院の入札の問題については、八幡町は予定価格を発表しておりますが、これは今後検証していく必要があるのではないかと思っております。理由は予定価格を事前に発表する場合は入札が一回で落ちるという結果があり、競争入札がうまくいくのかなという問題があるので、たまには事前の予定価格を通告せずに入札するなど、いろんなやり方があろうかと思っています。入札の問題は全国的に試行錯誤して検討されているけれど、難しい問題でもっとも適正にするにはどうしたらよいのかという問題と、地元業者の育成も課題でもあり、その辺の整合性をそうしていくかと言う難しい問題でございます。郡上広域連合では他の各町村が予定価格を提示していないという経過がありまして、今のところは管理者会では予定価格は公表しないと言うことになっています。市になってどうなるかということは、合併協議会の中ではまだすり合わせがされていません。
情報公開条例は各町村で整備しているので、当然新市になっても受け継ぐことにしたいと思います。
再質問
中央病院についてはこういう形での公正適正な入札ができるように見守りたいと思っています。
入札制度・検討中であったが、もう決まっていたのか。大変残念でありますが、この点での答弁を求める。
(答弁なし)
4 小野水路の町への移管について―町道の改良について
この問題も来年の3月1日から郡上市になることに関連して、町でやるべき事業が市の事業としてどのように繰り越し、実現していくのかと言う問題だと捉えています。小野用水は、住民が維持管理費を出し、維持管理委員会を作って管理運営を行なっています。以前は農業用水でしたが最近は生活用水としての機能を果たしています。この水路を維持管理する町としての責任はどうなるのか。また大変老朽化している水路の改修も必要となっています。この点でも町としての責任はどうなのか伺いたいと思います。また郡上市になるにあたって、こうした課題は町の事業として新市に引き継ぐようになっているのかどうか。町長の見解を伺います。
基盤整備課長
もともと農業用水でしたが、区画整理以降、宅地化も進み生活用水へと機能的にも変化してきています。上流は農業用水として利用されていますが、下流部での維持管理は、通常の水量調整や清掃などの管理は他の市街地の用水もそうだが、受益者である用水組合でお願いしたい。水路の占用・管理は当然行政ですが、小野用水では所有権の移転・登記の問題が残っています。水路の改修は、老朽化に伴う改修などに対して、すべて地元だけではできないので、今後用水組合と協議しながら進めさせていただきます。維持管理については、以前協定もされている。現在小野水路のほうでも所有権移転のために努力がされています。そうした面については新市の方へも引継ぎをしていきます。上流部の農業用水の部分は今までもそうでしたが県単の事業を利用しながら改修を行なっていきます。
要望
特に小野用水についてはこれまでもそういうことをお聞きしておりますので、おそらく新市になってもこの問題は継続しながら改善されていくと思いますが、特に小野用水は、長い歴史があって、困難な問題を抱えてきております。その時々の人たちの状況の中で困難があって解決できなかった問題が引き続いてきていて、こういう結果になっています、特に登記の問題などが残っていて非常に解決は困難です。解決のための支援、手立て、回り道をしてでも解決する道はあるのではないかと思っていますので、ぜひ町のご支援をお願いします。