賛成少数(川上・服部・野田・井藤)で否決された「意見書」です。
イラクへの自衛隊の派遣に反対する意見書(案)
米英軍による一方的な対イラク戦争の結果、イラクの状況は益々混迷を深めています。多くの国々で「戦争反対」「武力攻撃は問題の解決にならない」との声が沸きあがっています。また、紛争解決のための国連の役割を重視する声が高まっています。大量破壊兵器の存在を理由に戦争を始めた米英両国首脳に、大量破壊兵器の情報がねつ造されたのではないかとの疑惑が高まっており、両国民の批判が大きくなっています。
平和憲法を持つ日本では、国際紛争を解決するため平和的な手段や理性による解決の道が強く求められています。今私たちは、20世紀の二つの大戦を通じて確立された「話し合いによって紛争を解決する」という国連憲章の精神を守って平和な秩序ある世界にしていくのか、それとも、武力で押さえつけ矛盾を大きくし、解決の道を困難にするのか、重大な岐路に立っています。
アメリカとの同盟を重視する小泉首相も「国際協調・平和的解決」を表明せざるを得ない状況があります。しかし、小泉内閣の行動は、国連憲章を守り理性による解決の立場に立っていません。12月には自衛隊を派遣しようとしており、米英軍のイラク攻撃を認める立場を一層明確にしようとしています。
平和憲法を持つ日本の役割は明確です。国連の中でも多くの国々が「武力攻撃反対」「話し合いでの解決」を主張している中で、日本政府は世界平和の実現のために率先して取り組むべきです。よって本議会は下記事項について、国に強く要請します。
※ イラクへ自衛隊を派遣しないこと
※ イラクの復興・支援について国連を中心とする解決を図る方向で働きかけること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成15年12月18日
岐阜県郡上郡八幡町議会
内閣総理大臣 様
防衛庁長官 様
賛成しなかった議員は、上田謙市・谷澤富男・羽田野哲夫・武藤忠樹・杉本博一・渡辺友三・山田忠平・長尾肇・太田忠義・浅野逸男・大暮了・金子智孝・谷口勇市の各氏でした。
この郡上からも多くの自衛隊員が出ており、イラクへ行く人もいることでしょう。命の保証はありません。その家族の心配は想像を絶するものです。