満州開拓義民
故村瀬金太郎碑
郡上市八幡町市島 林地区
郡上義民・市島村孫兵衛顕彰碑に並ぶ
今の八幡町相生地区からここ市島地区へ移り住んだ村瀬金太郎は妻と子どもたちと平和に暮らしていました。特に近所人には何かと世話になっていました。
15年戦争が始まり、国策で満州開拓の号令が下り、この市島地区からも誰かを出すようにと達しが来ました。だが申し出るものは一人もありませんでした。
これを聞いた金太郎は、お世話になった市島地区の人々への恩返しの気持ちもあって、「私が行きます。ご安心ください。」と一家で満州へ移り住みました。戦局は悪化し、ついに金太郎たちは満州で帰らぬ人となりました。市島地区の人々は、「金太郎一家は自分たちの身代わりに死んでいったのだ」と悲しみ、この碑を建てたのでした。