3月定例議会一般質問(川上朝史議員)

2.緊急通報システムについて

緊急通報システムを障害者世帯・ねたきり老人世帯等までに拡充を

○議長(細川孝弥君) 2番 川上朝史君。

○2番(川上朝史) 

昨日朝、バイクで議会へ行こうとしたとき浅野議員が年老いたお母さんを背中におんで病院から連れてこられるのに出会いビックリしました。私や浅野議員のお母さんは息子と一緒に住んでいます。ですが、八幡町でも一人住まいのお年寄りが増えています。現在、郡上郡には一人住まいの老人に万が一の緊急事態になった時、胸のペンダントを押すなどして連絡が取れて大いに役立つ緊急通報システムがあります。このことにより、お年寄りや周りの人々から大いに喜ばれ安心をあたえております。先日、小野の郡上広域消防消防本部へ行き担当の方からお話を伺ってきました。通報実績は月に1〜2件。年間20件未満とのことでした。通報するものは電話器あるいはペンダント、または火災報知器にも取り付けたりもします。電話機の丸い大きなボタン、或いはペンダントを押すと小野の郡上広域消防本部の画面に名前・住所・連絡先・近所の方の登録された方の名前が現れ、地図もわかるようになっています。まず電話で情況を聞くが、返事のないときなどはすぐ出動するか、遠くの場合は近所の方、或いは連絡先へ通報して情況を聞きます。たまには猫がふんで掛けたりもするそうです。対象者は各町村の福祉課で認定しております。

(平成14年3月末現在

 私の年代にも年若くして身体障害者となり、奥さんなどが付き添って面倒を見ておられる家庭もあります。たまには、友人が外へ気晴らしに連れて行ってくれることもありますが、いつも付き添い離れられない家族の負担は大変です。どうしてもちょっと出抜けなければならないとき一人にするのは本人も家族にとっても不安です。現在は利用者を独居老人・一部老夫婦世帯に限られているようですが、この枠を広げられないでしょうか。現在、八幡町の利用者数は昨年3月末の数で280名(人口比1%台)です。いま言った家族に障害者を抱える世帯・或いは寝たきり老人を抱える家庭までこの制度を広げる事は無理でしょうか。町長のお考えをお聞かせください。   

○議長(細川孝弥君)  川上朝史君の質問にそれぞれ答弁を願います。

  小森町長。

○町長(小森久二男君) それでは、私の方からは緊急通報システムと埋立場の処理施設について答弁をしまして、あと関係課長の方からお答えをさせていただきます。

  まず初めに通報システムの関係でございますが、現在、消防署に指令台がございまして、そちらの方を基地としまして現在通報システムが設置をされております。この施設についても大分古くなってまいって、もう部品もないということから、指令台そのものを先日広域の議会でお認めをいただきまして約3億ほどかけまして更新を15年度に行うという、14年度の国の補正予算でその経費がつきまして、持ち越し事業として行うということになっております。今後、その指令台は前から比べますと相当機能が高まってきておりますので、相当いろんな面での利便性というか、そういったものは高まってくると思っております。

  現在は、独居老人、また一部老人世帯と申しますか、そういうところで、これは民生委員の皆さんのいろいろお話を聞いたりして町でそういった人にペンダントを与えておるという状況でございますが、これについては全部のそういった老人の何歳以上と申しますか、そういう人に与えられんかということでございますけれども、これは器具そのものとか維持管理とかいろんなことでかなりの経費がかかってくることでございますので、一遍にそういった経費をつぎ込むということはなかなか至難でなかろうかと思っております。全く必要のある人についてそれをふやしていくということは当然ふやしていかなければならないと思っておるわけでございますが、当面はそうした独居老人とか老人世帯で不自由な方、あるいは障害を持ってみえる方、そういうことを対象にしておるわけでございまして、今後、今情報化を進めておりますが、そうしたものがぐっと進んでまいりますと今度は同工法でそういった通報等もまた可能になる、そういったことも今後研究をしていかなければならないと思いますが、当面は、一気に全老人世帯の中へそれを設置するということは非常に経費上とかいろんなことがありますので、すぐ今やりますという、これは相当財政面からいろいろ検討を要する問題でございますので、よろしくお願いしたいと思います。

再質問:川上朝史議員 
 それから緊急通報システムにつきましては、すべての老人とかそういうことではなくて、本当に動けない老人が見える世帯とか、そういうことを思っているんです。そういうところの方にはあるといいなというふうに思いますので、もう一度考えていただきたいというように思います。

○議長(細川孝弥君)  山口 健康福祉課長。

○健康福祉課長(山口幸男君)  緊急通報システムについて若干補足を申し上げたいと思います。

  これは要綱をつくってございまして、65歳以上のひとり暮らしの老人ということで、虚弱老人に準じたということにしております。また、ひとり暮らしの身体障害者、それから今二つを上げましたが、これに準じ、町長が特に必要を認めた者という要綱をつくっております。

  状況でございますけれども、今、緊急通報システムを 270名の方々に配置しておるわけでございますが、老朽化をしまして傷むとかなんかあった場合には、また亡くなられたり転出をされたりという方の場合、返却をしていただくということがございます。その場合に、部品のなくなったものにつきましては修理がきかないというようなこともありまして、またきくものについては新しく貸し出しをしていくというような形をとっております。ちなみに、今、障害者の方への対応でございますけれども、家族の内容とか病状、いろいろございますので、その辺は判断して、できる限り対応を今のところさせていただいておるとは思っております。ただし、全部とは言えませんので、そして平成15年度の予算では新たに5台ですが、これの購入予定をさせていただいておりますし、またこれは機種が大変高くなりまして1台8万 5,000円いたします。できるだけ今のある機械の有効活用ということを含めて対応させていただきますので、よろしくお願いします。


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