第8話 11/4 『線と絵』

今回はファミコンの任天堂作品、初期の作品についてです。いわゆる初期型と後期型の違いについてです。

カートリッジを見ると、貼ってあるラベルが同じ作品なのに全然違うものが貼ってあるのをよく見ますね。一方はイラスト入りのもの。他方文字と線だけのもの。前者が後期版、後者が初期版となります。
ラベルは違いますが、ゲームの内容としては全く一緒です。他にもパッケージの違いなんかが顕著ですね。でもですね、それ以上に大きな違いがあったのです。
単刀直入に言いますと、値段が全然違うんです。私の記憶が確かならば、初期版は3900円、後期版は4500円なのです。

4000円切っていたのが非常に印象的で、安くて面白いというのが安心できましたね。しかし翌年には大きさが変わり、銀色に輝くパッケージが点灯に並んでゆきました。後期版の登場です。突然の値上げに驚きました。
これには要因がいくつかあり、1つには周りのメーカーが4500円で販売していたのに合わせてきたということがあります。
次にROMの需要が高くなったこと。ファミコンブームによりROMの需要が増えてゆき、現状の3900円では販売できなくなってしまいました。ついには任天堂も値段を上げざるを得なかったということです。

こうして、店頭には一見リニューアルしたかのような商品が並ぶのでした。以後、値段は徐々に上がり、ついには10000円まで及ぶことにもなりましたね。

さて、このファミコン人気によるROMの価格高騰は後々いろいろな面で響いてくるのでした。それはまた、次の機会に。