第3話 6/1 『進化するハードたち』

えー、ハードにまつわる新化について書いてみようかなと。ファミコンがスーファミにとか、プレステがPS2にとかっていうお話ではございません。
今回はハード自身のバージョンアップについてです。

最近では知ってる人は知ってるんですが、プレステの初期版と最新版ではポリゴンの処理能力に大きな開きがあります。これこそがバージョンアップです。プレステでは明らかな違いを見せましたが、ゲーム業界内においてはこれが始めてということではありません。そう、ファミコンの頃にまでさかのぼります。

よくファミコンのパッケージやラベルを見ると、中には「シャープのファミコン一体型テレビやツインファミコンでは正常に動作しません」というような注意書きされているものを見た事があるでしょう。
それこそがファミコンのバージョンアップの証なのです。別に古い機種でも正常に動作するのであれば、こんな注意書きは要りませんね。

私自身の話を例に取りましょう。
私の使っていたファミコンは、発売初年度の冬に購入したものです。ゴムボタンを使用したもので、今ではお目にかかれることはほとんどないでしょう。1度修理に出してプラスチックボタンになったことはありましたが、本体自身には何の変わりの無いものです。
ある日、兄が「燃えろプロ野球 感動編」(JALECO)を買ってきたことのことです。なんと正常に動作がしませんでした。そこで買ったお店に返品したところ、正常に動作したそうです。店員の説明では、任天堂側のバージョンアップが原因とのことでした。
つまり、知らない間に本体のバージョンアップが施され、その憂き目に見事にあってしまったということです。

これは実はファミコンやプレステばかりの話ではありません。
メガドライブに関しても、初期版ではメガCDを正常に動作させることが出来ないという不具合があったので新しいパッケージで出したこともあります。サターンにおいても、OSのバージョンを変更したことがあります。
コピー対策という名目もあったりしますが、あなたの知らないところで、ゲーム機は密かに進化し続けているのです。