ストーリー
中世ヨーロッパにある平和な小国トランシルバニア。この国にはドラキュラにまつわる伝説がある。
「魔王ドラキュラは百年に一度、邪悪な心を持つ人間の祈りによって復活する。そして、その復活の度に彼の魔力は強くなる。」
過去に一度、ドラキュラはこの世に復活した。しかし、ドラキュラの全世界を暗黒の雲で覆い、闇の世界に君臨しようとする野望は、英雄クリストファー・ベルモンドによって打ち砕かれたのであった。
ドラキュラがクリストファー・ベルモンドとの死闘に敗れ、再びトランシルバニアの片田舎に眠りについて百年がたとうとしていた。
イースターの夜、町では盛大なカーニバルが催されていた。
一方、町外れの荒廃した修道院後では、邪教徒によってドラキュラ伯爵の亡骸に人間の生き血をそそぎ、不死の生命を復活させようとする黒ミサの儀式がとり行われていた…。
すると突然、邪悪な雷雲が町を覆い、一筋のいなずまが修道院をつらぬいた。
暗黒の野望を持つ魔王ドラキュラが再びこの世に舞い戻ったのである。
この危機を救おうと立ち上がったのは、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンだった。父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に、ひとりドラキュラ城に乗り込んだのである。




基本ルール
ステージ構成:3ステージで1ブロックのステージ構造。各ステージは、扉やゲートなどで区切られている。3ステージ毎に出てくるボスを倒すことによって、次の3ステージに進める。表示は最高で99までだが、ステージ自体は普通に進んでいく。上下のステージの移動は階段のみで可能である。上のフロアから落下したりジャンプで画面上部にキャラを動かしてみてもステージの移動はしない。
制限時間:制限時間内にクリアされることが要求される。制限時間は3ステージ単位で設定される。制限時間が無くなると自機を1機失う。
初期装備:装備は革のムチとハート5つで、武器アイテムと連射パネルは持っていない。ライフは16メモリ。残機数は3。
自機のライフ:ライフ制を採用しており、設定は16メモリ。0になって着地した瞬間、自機を1機失う。特定のトラップや穴などに落ちると1発で自機を1機失う。各ステージの最初の部分からの再スタートとなる。自機の残りが0の時に自機を失うとゲームオーバー。
ステージクリア:ステージの終わりにある扉などに触れるとステージクリア。装備・ライフはそのまま。ボスを倒して魔力の玉を取った時もクリアし、ライフが完全回復する。残りタイム1つにつき10点、残りハート1つにつき100点追加される。
再スタート:1ミス時は各ステージの最初、コンティニュー時は1ブロック目の最初からのプレイとなる。ただし1面は城内に入ったところからでも再スタート可で、最終面だけはそのステージからコンティニュー可となる。装備は革のムチとハート5つからで、武器アイテムと連射パネルはなくなる。残りタイムは1ブロックスタート時のタイムを通過したステージの数だけ割られる。
コンティニュー:コンティニューの回数は無限。ゲームオーバーの画面から続けるか止めるか選択する。なおスコアは0点に戻る。
エクステンド:初回は3万点で1機増える。その後は5万点ごとに増える。100万点を越えると止まってしまうので、最高20回までしか増やせない。
その他:カンスト時は表示が0に戻る。しかし内部的にはカンストしたことを記憶している。


操作方法
十字キー:左右を押すと、その方向に歩いて移動する。下を押すと、その場でしゃがむ。階段の入り口で上下を押すことで上り下りをする。
斜め下を押すと、それぞれの方向にしゃがんで向く。斜め上を押すと、通常通り移動するが、階段のところでは自動的に上がる事に切り替わる。階段では、一度乗れば左右でも移動可能。
Aボタン:押すことによってジャンプをする。横を押しながら押すことによって、横方向にジャンプする。
Bボタン:押すことによって、前方に攻撃が出来る。上要素を入れながら押すと、回数制限のあるアイテムによる攻撃が出来る。
セレクトボタン:タイトル画面でゲームモードを選択するのに使用。
スタートボタン:ゲームスタートに使用。ゲーム中に使用することによって、ポーズをかけることが出来る。もう一度押すと解除する。


アクションシステム
ムチ:ボタンを押すとすぐ動作を行うが、予備動作が少々大きいため、若干のタイムラグが発生している。感覚としては、ボタンを離した時にちょうど攻撃判定が発生する感じだ。
武器アイテム:途中で壊すロウソクの中から手に入れることで使えるようになる。全5種類。使用するには各武器に設定された数以上のハートのストック量が必要になる。
ジャンプ:垂直方向に約1.2キャラ分、横方向に2.5キャラ分移動できる。横方向は助走は必要なく、Aボタンを押した時に一緒に横を押していたかどうかで成立する。Aを押してから微妙に遅らせて向いている方向とは逆の方向キーを入力することにより、後ろを向きながらジャンプすることもできる。押す長さによる跳躍力の調節不可。垂直ジャンプからの左右調節は不可。階段にジャンプで乗ることは不可。
落下:上のフロアからジャンプせずに落下する時は垂直に早く落ちる。4キャラ分以上の高さを踏み台にして落ちると、わずかな間しゃがんでしまう。その間は左右に向き直したり、ムチを振るうことが可能。
ダメージ:キャラクターの向きに関係なく、ダメージを受けた方向と逆の方向に2キャラ分くらい吹っ飛ぶ。立っている時でもしゃがんでいる時でも同様の処理を行う。吹っ飛んだ後に着地してから約1秒間は完全無敵。受けるダメージの数値は最初の6面までが2で、以後6ステージクリアしていく毎に1ポイントずつ多くなる。最大4ポイント。


アイテム
ステージ内に設置されているろうそくや特定の地形、敵を倒した時のランダムでアイテムが出現する。出現には若干のタイムラグがあるので少々の慣れが必要である。また出現時間は、地面に落ちてから約2秒で消える。
アイテムの種類と効果は以下の通り。

クサリのムチ 小ハート 大ハート
ムチをパワーアップさせる。(0点) ハートのストックを1つ増やす。(0点) ハートのストックを5つ増やす。(0点)
ドル袋(赤) ドル袋(青) ドル袋(白)
得点が増える。
(100点)
得点が増える。
(400点)
得点が増える。
(700点)
ドル袋(点滅) 王冠 宝箱
得点が増える。
(1000点)
得点が増える。
(2000点)
得点が増える。
(2000点)
モアイ 2連射 3連射
得点が増える。
(4000点)
武器アイテムを2連射することが出来るようになる。(0点) 武器アイテムを3連射することが出来るようになる。(0点)
透明薬 ロザリオ
ライフが6つ回復する(0点) 約4秒間無敵になる。(0点) 画面内のザコ敵を一掃する。(敵の数・種類に関わらず0点)
魔力の玉
ライフが全回復する。(0点)



攻撃システム
攻撃手段であるムチはクサリのムチを取ることにより、2段階にパワーアップする。ダメージによるパワーダウンはないが、再スタート時には革のムチからとなる。

革のムチ。距離、攻撃力ともに貧弱。
鎖のムチ。距離は変わらないが、攻撃力が約1.5倍にパワーアップし、上下の攻撃判定がやや広がる。
鎖のムチ。攻撃力は変わらないが、距離が約2倍にパワーアップする。



武器アイテム
入手することで使用可能になる。使用するには一定量以上のハートが必要になる。入手時の得点はいずれも0点。2つ以上の併用は不可。連射パネルを手に入れることにより利便性が上がるが、武器を変更するとパネルが消えてしまう。
1つの武器で複数の敵を倒すと、ボーナス点が加算される。2匹目が1000、3匹目が2000、4匹目以降が4000点となる。
なお連射パネルは、武器アイテムで敵やロウソクを連続して10回以上叩くと出現する。
種類と効果、使用ハート量は以下の通り。

短剣 オノ
前方に一直線に飛んでいく。威力は低く、貫通性はない。(使用ポイント1) 頭上から前方に放物線を描いて投げる。威力は高め。(使用ポイント1)
クロス 懐中時計
前方に飛んでいき、画面端で戻ってくる。受け止めることも可能。貫通性があり、威力も高い。(使用ポイント1) 通常の敵、一部のボス、一部のトラップの動きを止めることが出来る。持続時間は約1.5秒。(使用ポイント5)
聖水
前方に落ちるように放物線を描いて投げる。地形に接触すると約1秒間その場で燃える。威力は高め。ボス等の高い耐久力の敵に使用すると、炎で燃やしている最中に敵攻撃判定を消すことが出来る。後ろに回りこむ芸当が可能。(使用ポイント1)



モードによる違い
選ぶことの出来るEASYモードでは、以下の変更点があります。
初期装備:ハートの量は30で、残機数は9。
敵の硬さ:ボスに与えるダメージが2倍になる。
ダメージ:ダメージを食らっても吹っ飛ばず、一旦動きが止まるだけ。ダメージ量も2分の1に。
連射パネル:取得しているものと別の武器を取っても消えない。
再スタート:取ったアイテムと連射パネルは持ち越し。
アイテム:一部地点で高額得点アイテムが出現しない。
出現パターン:2周目の2〜4ブロックでミスをすると、メディウサなどの1周目にはいなかった敵が出なくなる。


ディスク版との違い
メディア:ROM版はROMカートリッジ。ディスク版はディスクシステム専用ディスク。
タイトル画面:著作権表示やメーカーロゴなど、多少の違いがあります。
ネームエントリー:ROM版では削除。
セーブ:ディスク版は現在進んだステージとプレイ回数の記録の保存ができ、セーブしたブロックから再スタート可能となっている。
クリア時:ROM版ではハートストックの得点換算が早い。
裏技:ROM版では一部使用出来なくなっている。


GBアドバンス版との違い
対応ハード:かたやファミコン版。かたやGBアドバンス版。
画面仕様:アドバンス版は解像度が低くなった為、キャラクターの横移動速度が全体的にちょっと早い。そのため、難易度がちょっと上昇している。
その他:ディスク版の違いに準拠


海外版との違い
メディア:ともにROMカートリッジではあるが、形状が異なる。
タイトル画面:ゲーム名の違いとともに、違いうものとなっている。
クリア時:国内版ではハートストックの得点換算が早い。