御　名　　　御　璽
　　　明治三十一年七月二十七日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内閣總理大臣伯爵大隈重信
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内務大臣伯爵板垣退助

勅令第百七十八號（官報　七月二十七日）
臺灣公學校令

第一條　　公學校ハ街庄社又ハ數街庄社ニ於テ其ノ設置維持ノ經費ヲ負擔シ得ルモノト認ムル場
　　　　合ニ限リ知事廳長之カ設立ヲ認可スルモノトス
第二條　　公學校ノ種別、編制、�ﾍ則等ハ臺灣總督ノ定ムル所ニ依ル
第三條　　公學校ニ就学スル生徒ノ父兄又ハ後見人ハ授業料ヲ納ムハシ其ノ金額竝ニ收入ノ方法
　　　　ハ知事廳長之ヲ定メ臺灣總督ノ認可ヲ受クへシ
第四條　　第一條ニ掲クル經費負擔ノ概目ハ左ノ如シ
　　　　一　校舎校具及體操場ノ設備竝ニ其ノ維持ニ要スル諸費
　　　　一　職員ニ關スル諸費(俸給竝ニ旅費ヲ除ク)
　　　　一　學務委員ニ關スル諸費
　　　　一　前各項外ノ校費
第五條　　寄附金其ノ他ノ收入金ヲ以テ前條ニ掲クル一切ノ校費ヲ支辨シ得ル場合ニ於テハ授業
　　　　料ヲ徴收セサルコトヲ得
　　　　收入支出ノ方法ハ知事廳長之ヲ定メ臺灣總督ノ認可ヲ受クヘシ
第六條　　公學校資産ノ管理ニ關スル規程ハ知事廳長之ヲ定ム
第七條　　公學校ノ�ﾍ科用圖書ハ臺灣總督ノ檢定ヲ經タルモノタルヘシ
第八條　　公學校�ﾍ員ハ臺灣總督ノ檢定ヲ經タル公學校�ﾍ員免許状ヲ有スル者タルヘシ
第九條　　辨務署長又ハ支署長ハ知事廳長ノ命ヲ承ケ公學校ヲ管理スヘシ
第十條　　公學校設置區域内ニハ二名以上ノ學務委員ヲ置クヘシ其ノ職務ニ關スル規程ハ知事廳
　　　　長之ヲ定ム
　　　附　則
第十一條　　本令ハ明治三十一年十月一日ヨリ施行ス
第十二條　　國語學校附屬學校竝ニ國語傳習所ノ設備ハ其ノ全部ヲ公學校ニ譲與スルコトヲ得

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(完)

御　名　　　御　璽
　　　明治三十一年七月二十七日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内閣總理大臣伯爵大隈重信
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内務大臣伯爵板垣退助

勅令第百七十九號（官報　七月二十七日）
臺灣公學校官制

第一條　　臺灣公學校ニ左ノ職員ヲ置ク
　　　　學校長
　　　　�ﾍ諭
　　　　訓導
第二條　　學校長ハ各校一人判任トス辨務署長又ハ支署長ノ命ヲ承ケ所務ヲ掌理シ所屬職員ヲ監
　　　　督ス
　　　　學校長ハ�ﾍ諭ヲシテ之ヲ兼ネシム
　　 第三條　　教諭ハ判任トス生徒ノ�ﾍ授ヲ擔任シ校長ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第四條　　訓導ハ判任官ノ待遇トス�ﾍ諭ノ職務ヲ助ク
　　　　訓導ノ俸給ハ臺灣總督定ムル所ノ規程ニ依ル
　　　附　則
本令ハ明治三十一年十月一日ヨリ施行ス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（完）　

御　名　　　御　璽
　　　明治三十一年七月二十七日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内閣總理大臣伯爵大隈重信
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　内務大臣伯爵板垣退助

勅令第百八十號（官報　七月二十七日）
臺灣總督府小學校官制

第一條　　臺灣總督府小學校ニ左ノ職員ヲ置ク
　　　　學校長
　　　　訓導
第二條　　學校長ハ各校一人判任トス辨務署長又ハ支署長ノ命ヲ承ケ所務ヲ掌理シ所屬職員ヲ監
　　　　督ス
　　　　學校長ハ訓導ヲシテ之ヲ兼ネシム
　　 第三條　　訓導ハ判任トス児童ノ�ﾍ育ヲ擔任シ校長ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
　　　附　則
本令ハ明治三十一年十月一日ヨリ施行ス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（完）